高校野球の監督さんが言った言葉、人生は敗者復活戦。
いい言葉、グッとくる。
そうだ、人は負けた時からが勝負が始まる。
しかし、手術で取り切る以外に完治の道がない場合はどうだ。
稀少がんは特に、標準治療ってものがなく、取れなかった後の、次の手がない。
手術のことは、あまり書きたくない、これがこの世の話か?と現実とは思えない無様な話なのだ。
上役のドクターが執刀医を怒鳴った、そして、あんたのがんには標準治療がないから好きな病院へ行けと言った。
なら大学附属病院に転院したいと言ったら、あんなペーペー(の医者のところに行く意味がない)とも言った。
かと思えば、知らない間にペーペーのことろに転院させられていた、紹介状を見たら、わがままな患者だと書いてあった。
要はサラリーマンなのだ、そこらの会社でやっているモラハラパワハラと同じことをやっている、命を預かる自覚がない。
怒鳴られた執刀医は、べそをかいて、こんな病院辞めたいと言った。
そして、しゃーしゃーと「前を向け」と言いやがった、どうやって向くんじゃボケ、だ。
ずっと定年を楽しみにしていた。
Kと私は、やっと重荷をおろして、これからゆっくり出来るはずだった。
手のひらから、全部こぼれた、と、思った。
これで、敗者は復活すんのか?てことなんだよ。
しねーだろ。
でもね、人は死亡率100%、人生はここから本番なんだな。
ある人が言った、今の5年生存率は過去の治療成績、これからは私たちがその数字を作るんだ、って。
普通のおばさん、都会の人から見たら田舎のおばさん、でも、すっごくかっこいい。
情けない医者たち、かっこいいおばさん、、、さぁ、わたしは、どうする?