今月で64歳になります。
微妙な歳です。
先の時間をあきらめるには、少し早い気もするけれど、自分でどうこうできる話でもありません、告知って、どうなんだろうなぁ。
知りたくなかったかな、でも、難しいがんだったから、娘との関係も進展した、悪いことばかりじゃない、それも事実です。
さて、これまで、がんで逝った人のお世話をしたこともあるし、ホスピスにかかわったこともあります。
当時の師匠が、やはり今、ステージ4となって言うのは、やっぱり自分ごとになると、これまでの話とは違ってくる、と。
そうです、実際、わが身のこととなってみると、違います。
もし、私でなくKが、と、考えたら、それはとても怖ろしい。
でも、これまでの人生で得たスキルを駆使して、フォローすることができると思うんです。
これが、自分ごととなると、、、ないんですよ、経験も、スキルも。(がんになったの初めてだし、死んだことがないから)
未知で、ゼロ。
ここがね、違うのよねぇ。
もうひとつ、がんになって、わかったことは、とにかく話が猛スピードで進む。
はい次、はい次、って、辛いこと痛いこと苦しいことが次々とやってきて、非情な現実が壁となって現れ、それがじわじわと迫って、追い詰められる。
まともな神経じゃ、もちません。
残された時間を大事に、って、それがなかなか、難しいんです。
この恐怖のなか、どうしろと?
でも、人間って、どんな状況でも、バランスを取ろうとするんですよね。
わたしはたぶん、もう、まともに立ち向かえないから、考えるのをやめちゃったんだわ。
その代わり、やれると思われることは段取りしました。
相続、葬儀、放射線、免疫療法、あとは、Kと同居前に暮らしていたマンションを処分するだけ。
とりあえず夏くらいまでは、きっと元気だろうから、前から欲しかった45rpmのデニムを買おうと思っているんです、デニムに7万だなんて、がんじゃなかったら買えない値段。
こんな私でいいかしら、って、思うけど、自分が苦しくなくしてあげるのも、大事かな。
とりあえず、明るく放射線がんばるぞー。