とんかつ鈴新@四谷三丁目
創業60年という老舗の豚カツ屋。しかし豚カツより、自らかつ丼3兄弟と命名したカツ丼の方が人気がある。
その3兄弟とは
①煮かつ丼(所謂普通のかつ丼)
②かけかつ丼(玉ねぎだけを卵でとじ、その玉ねぎ卵とじを揚げたてのカツにのせる)
③おろしソースかつ重(豚カツに大根のすりおろしをのせたもの)この店一押しはかけかつ丼らしいのでそれにする。
瓶ビール 900円
かけかつ丼 1,300円
さてこのかけかつ丼の狙いはもちろんカツを卵でとじないので、サクサク感を味わえるという事なのだが、きめ細かく、厚みの無い衣のせいで、玉ねぎ卵とじがかかっているところにそれほどのサクサク感はない。
この薄い衣の層は功罪があり、罪の方としては衣だけではなく肉厚も5ミリ程度しかなく、感覚的に豚カツを食べてる気がしないのである。(ハムカツみたいな感じ?)
一方、功の方としては、甘ったるくはない上品な割り下との相乗効果でとてもさっぱりとした食後感で、豚カツを食べてしまったという罪悪感をあまり感じぜずに済む事。
これは豚汁にも同じことが言え、素材そのものの塩分を活かしながら野菜出汁がたっぷり効いており、塩分控えめながら決してもの足りないという事はない。
勝手な想像ながらヘルシーでさっぱりを売りにした豚カツがコンセプトではないか。
本来自分の年齢を考えると、こういう店をセレクトして行くべきであるが、まだまだ食に関しては不良でいたいのである。
点数:★★★★★(5点)