ネタバレ注意ね。
意志的にも無意識的にも自らの死を考慮の外にし、昨日と変わらない今日が続くと信じている。
…。
2巻読了。
1巻を読んだ後、アニメ版の1話を見直したんだけど。
やっぱりさ、これを、初見で理解するのは難しいんじゃないかな…。
たとえば、コロニーでの戦闘。アニメを見ていると、唐突に始まった印象じゃない?
”箱”が”袖付き”の手に渡ることを邪魔したいんだろうな…ってことはなんとなくわかるけど。
あんな経緯があったとは。
エコーズとロンドベルの確執。
でも、それらの事情を現場の人間は、MSのパイロットは知らされてない。
「話がうますぎたんだ。まんまと罠にはまっちまって…」
「ジオンの残党が。性懲りもなく…!」
現場の人間からみれば、ホントに唐突…というより、状況を理解できていなかったんだな。
「あなた方が追跡されたのではないかと言いたいが、水掛け論だな」
「同感です。人が人を信じるのは、本当に難しい。」
現場の人間どころか、取引している当人達も事情がわからない。
それにしても。
マリーダがコロニーを傷つけないように気を付けながら戦ってるのに。
ロンドベル隊、なにやってんだよ!と思ったけど。
彼ら、あれが初陣だったみたい。
それらを読んで、改めてアニメを見て。
…そういうことだったのかと。
それと、やっぱり気になる…というか、よくわからないのが。
ビスト家が、”箱”を、”袖付き”に渡そうとした真意。
「あなた方は、そうなる前に事を起こしたい。そして我々も、そんな未来には魅力を感じていない…」
『ラプラスの箱』を、それを託すに相応しい者に託し、あるべき未来を取り戻すという途方もない夢に生涯をかけた。
理由が語られていないわけじゃないけど。
どうも、抽象的なんだよな。
で、そこで描かれる衝撃の事実。
「マーサめ…」
アナハイム・エレクトロニクスの会長一族、カーバイン家に嫁いだ実の妹の顔が目に浮かんだ。
は?えぇぇぇええええっ!!
マーサ、カーディアスの妹だったんか!
アニメ版は最後まで見たけど、そんな描写あったっけ?
まぁ、重要なことがさらっと語られたりするから、自分が聞き逃してるのかもしれないけど。
アルベルトも!
お前…。
父親を…。
それを踏まえて。
万一のことがあったとしても、財団の後継者は”上層部”にいるのだから…と。
なんとなく、わかってきたような?
で、今回、印象に残った台詞が。
「あなたに、おれのなにがわかるって言うんです!」
「わかるんだ、わたしには。それが…いまは、とても嬉しい。」
バナージ…。
話したい事はたくさんあったろうに。カーディアスも、伝えたいことがあったろうに。
親の立場で読むと、これは泣ける。
父親に会うことで、”ずれ”は解消されたんだろうか。
…。
で。
2巻は、フル・フロンタルが登場するところで終了。
(過ちを気に病むことはない)
(ただ認めて、次の糧にすればいい。それが大人の特権だ)
これは名言。
鳥肌が立つほどかっこいいわ。
そしてミネバ様かわいい(重要)。
3巻も楽しみだ。