■ギバーテイカー
話:★★★★☆
キャスト:★★★★★
サイコパス:★★★☆☆
データ:2023年:WOWOW:全5話
胸糞悪くなる系。
だが、最後まで見てしまった。
サイコな少年A。
そして、いけにえの女の子。
いけにえとなった女の子の母親。
学校の先生だが、この後、警察官となる。
演ずるは、中谷美紀。
この演技ができる女優は少ない。
もうアラフィフだが、輝いている女優だ。
サイコパス。
パン屋となる。
設定が惜しい。
警察組織vsパン屋だと、パン屋があまりに不利。
世間の評判は今一つだが、最後まで見たということは、そこまで悪くなかったということ。
まあ、あれだ。
このドラマは原作と内容がかなり違う。
もし、好きにしていいと言われたら、俺ならどうすっかな・・・。
1969年。
「高校生首切り殺人事件」
という、もう憶えている人も少ない事件が発生した。
この事件の特異なところは、殺人者が大人になってから弁護士となっていること。
弁護士になれたなら、法の番人である検事にもなれたはず。
ここで、物語。
A。13歳。
少年Aによる、同級生の少女殺しが発覚する。
重大事件のため、14歳未満にもかかわらず、児童相談所は家裁に送致を行い、結果、少年Aは少年院へ入ることとなった。
5年後。
少年院から出てきた、A。18歳。
両親はAが11歳の時に他界していた。
それがAの最初の殺人。誰も想像すらしていなかった。
そして、両親の旧友が身元引受人として名乗り出てきた。
A。19歳。その身元引受人が自殺。
遺書には、あの少女の殺害を悔いる言葉が並んでいた。
身元引受人は、Aにマインドコントロールされた共犯者だったのだ。だが、警察は身元引受人の単独犯と判断した。
世間では、悲劇の少年Aとセンセーショナルが起きる。
しかし、忘れられるのも早かった。
Aは、また別の身元引受人を見つけ、名前を変えた。
さらに時は経った。
A。29歳。検事となっていた。
―――殺人を楽しむために。
誰からも好かれる善人を演じる、A。
一方で、Aは、立場を利用し快楽殺人を続けていた。
誰が、このサイコを止められるのだろうか?
Aの目ざわりは、Aに殺された少女の母X。警察官。
母Xは、ひそかにAを調べていた。
ある日、Aは母Xをトラップにはめて逮捕する。
そのうえ、Aは、母Xをわざと逃走させた。
母Xは、完全に世間の敵となった。
警察組織に追われる、母X。
唯一の味方は、変態力だけが自慢の新聞記者B。
母XとBの縁は、盗撮で逮捕した&されたの仲だった。
圧倒的な敵に、母Xは、無念のうちに敗れるのか?
変態新聞記者Bは戦えるのか?
勝てるわけがないと盗撮に明け暮れる、B。
そんなBが見つけた絶好の被写体C子。
なぜかC子は事情を知っていた。
「Aは悪魔よ!がんばれBさん!」
これを恋というのかしら♪
変態パワーでAと戦うぞと誓う、Bであった。
こうして、母Xと、Bは、協力することとなった。
タワマン最上階。
超防音部屋。
音は上方にしか漏れない。
ついに、母XはAの殺人部屋をつきとめた。
追い詰めたのに、捕らえられてしまう、母X。
エピローグ。
娘を殺した時の快感を語りながら、母Xを惨殺する、A。
「この味は生贄の味だ」
母Xの血まみれの頬を舌でなめる、A。
しかし・・・。
Aが、母Xを殺害する姿はインターネットへ配信されていた。
新聞記者Bは、母Xに盗撮機器を渡していたのだ。
カメラ機能とネットワーク接続機能がある上に、特別にGPS機能を追加した小型デバイスだ。
狂ったように号泣しながら警察へかけこむ、B。
映像を確認して、現地へ向かう警官たち。
大団円。流れるエンディング曲。
―――止まるエンディング曲。
数日後。
新聞記者Bは、愛しのC子の家へ向かう。
しかし、C子は存在しなかった。
そんなバナナ!
C子を盗撮した写真を確認すると、C子が写っていない。
そんなー!
ふと、テレビの報道が目に入った。
そこに映る、最初に殺された母Xの娘に、C子の面影を見つけるのであった。
幽霊でもいいから、写らなくてもいいから、戻ってきて盗撮させてくれと、むせび泣くB。スタッフロール。エンディング曲再開。
おしまい。