■さまよう刃

 

話   :★★☆☆☆

キャスト:★★★★☆

後味  :★☆☆☆☆

データ :2021年:WOWOW

 

米国。2021年。

高校で、15歳少年が拳銃を乱射。被害者11人。うち生徒4人死亡。

終身刑が確定。


犯人の母親、過失致死罪で訴追。

今月、有罪確定。量刑は4月確定予定。10年前後?

米国で親の責任が問われるのは初とのこと。


そして、思い出した小説。

映画もあるが、これはWOWOWドラマ。

原作、東野圭吾。


胸糞悪くなるシーンが多いので、ハッピーになりたい人にはおすすめしない。

 

 

父と娘。

 

殺したのは悪ガキたち。

 

父は、強姦ビデオから犯人を知る。

 

 

まず一人を片づけた、父。

 

 

主犯の母。

 

足に息子と同じタトゥー。

 

ダメな母親っぽさの演技が上手い。

 

 

主犯の悪ガキを追って、さまよう父。

 

かついでいるのはライフル。

 

読者、観客、劇中の登場人物たちさえも復讐の成就を望むこととなる。

 

 

なかなかインパクトのある話。

 

だが、正直なところ、後味が悪い。

 

 

さて、米国の事件。

犯人の少年と両親の顔がクリアに公開されている。

 

被害者の顔は見かけないが、探せばあるかもしれない。



また、犯人の両親の素行も公開されていて、母親の男遊びが大きく取り上げられている。米国は、日本より不倫に対して厳しいことを言う人が多い感じを受けるので、量刑にも大きく影響することだろう。


このドラマでは、犯罪と縁のない人々が犯罪者になる。

米国の乱射少年も、しれっと数年で社会に出てきたら、絶対に殺すという被害者の親兄弟もいるだろう。悲しい犯罪者が生まれるわけだ。

少年に終身刑は、最愛を奪われた人々を、犯罪者への転落から守ったのかもしれない。


「法は誰を守るべきか」

それをリアルな事件から考えさせられたよ。