組みあがったので始動してみる。
まずはTPSの調整から。
加工して取り付けたTPS。
小加工でNSのキャブに付く。
加工すればNSのチョークも使えるよ。
車体に組付け、Zeel側で0%と100%の設定を行う。
これで使用可能。
ZeelのPDCI-20VはTPSによる3D点火マップとPV制御、電制エアジェット機能があるが、PV機能はNSはサーボを積んでいないのでキャンセラーを作って0%固定にする。
本体設定からオープニングチェックをOFF、PVカーブをすべて0%に固定する。
これで0%のまま使用できる。
これをやらないとPVエラーとなり短期間なら動かせるけど、長期使用しているとZeel本体が壊れることがある。
Zeel取り付けで一番の難関がコレかな。
スタティックアングルの設定。
Zeelはデジタル進角なんだけど、進角というと進むイメージがあるよね?
基準トリガーがあって、その位置よりも先に進む感覚。
これが間違い(笑)
元々上死点よりもかなり手前に点火信号トリガーがある。
そしてトリガー信号を受けてから数ミリ秒遅れて点火する。
この「遅れて点火する」という部分の遅れる量を調整しているだけ。
なので点火タイミングよりはるか手前でトリガー信号を受けなければならない。
で、そのトリガー信号から「何ミリ秒遅れて上死点が来るのか」を決定しているのがこのスタティックアングルというもの。
なのでこれが間違っていると正確なタイミングで点火できなくなる=始動しないというわけ。
これが理解できれば取り付けは簡単。
ちなみにシステム上、最大進角値はスタティックアングル以上にはならない。
スタティックが25度の場合、マップ側で27度に設定しても25度で止まります。
NSはスタティック21度なのでローターの加工が必要になります。
今回は32.5度まで進角できるように加工した。
この車両のスタティックアングルは32.5度になってます。
タイミングライトを使用してタイミングを合わせる。
実際に動かしながらスタティックアングルを微調整。
マップに合わせた点火時期になるように調整する。
スタティックの設定がおかしい場合、始動すらままならないのでまずは大まかに合わせる必要がある。
3度程度のズレは問題なく始動できるはず。
これが出来ればもうあとはハンドヘルドで調整するだけ。
マップはあらかじめ作っておいたものを入れてある。
PDCI-20VはVJ22用のマップが入っているけど、そのままは使用できないので注意。
各車体に合わせて調整したものを用意する必要がある。
まあ慣れれば予想である程度作れるのでまずは適当なマップで動かすようにしよう。
調整が終わったので動作確認。
。。。NSじゃないよね。。。フィーリングが(笑)
最大進角値が純正とは全く異なるため、トルク感がまず違う。
高回転でも適切に遅角するのでかったるい感じがない。
そこまで回っちゃだめだろうwってとこまで簡単に回っちゃうね。
まあ多少ハッピーなんだろうけどねw
現状レブリミットは12000になってるけどレッドなんだよなあ。。。
ま、回すかどうかはオーナーさん次第ね。
とりあえず明日試乗して問題なければそのまま納車可能だね。
あと、NSに取り付ける場合の注意点として、点火信号出力が純正と異なるのか、タコメーターが動かない。
配線図上では何の問題も無いはずなんだけどね。
なぜか動かない。
なのでZeelのタコ出力を使用すると動く。
あと、燃料ポンプがあるのだけど、最初は動いていたんだけど、途中で動かなくなった。
この辺りは汎用のキャブ用ダイヤフラムポンプへの換装と配線の取り直しで解決できる。
現状は重力そのままで供給。
そのうち必要ならポンプ交換かな。
おそらく点火信号の差で認識しないのかもしれない。
こうなるとATACコントローラーも怪しいかもしれないが、こちらも対応は可能。
うちで作ったNS1V用オイルポンプコントローラーを再調整すれば流用可能だね。
こうすればZeelによってATACの切り替えタイミング制御も可能になるね。
可能性でいえば、マニホールドを作ってNSR用のキャブをそのまま流用するという手もある。
こうすればビッグキャブ化+電子制御化が可能になるのでZeelを使って電制キャブ仕様も作れる。
シリンダーを流用すれば排気バルブ化も出来そうね(笑)
もう何でもアリ感がすげえねw
ひとまずZeel取り付けは完了しましたのぜ。
やはりデジタル制御は良いですね。
PDCI-20Vって優秀よね。
もはや汎用デジタルCDIと化してるw
何にでも付けるよ(笑)
やる気次第だけどww