ヨーガとアロマとメンタルケアの教室
YAR00M通信
（ＮＯ．187）2016．8．16
僕たちは、
感動する脳にもっと素直になれば
生きているのは素晴らしい
と感じられるんじゃないかな。
(茂木健一郎)
リオオリンピックの放映を見て、
毎日、感動しています。
選手の顔を見ては、
ぐっときて、
監督やコーチ、
選手の家族の表情を見ては、
ぐぐっときて、
毎日、うるうるします。
いろいろと想像してしまうんですよね。
その選手の生い立ちから、
オリンピック選手に成長する過程、
その間の、すさまじいであろう努力、葛藤、
そして、それを支える
周りの方たちの献身。
例えば、体操の内村選手について。
結婚して、
可愛い娘さんが二人できて、
ちょっと前までは
やんちゃなイメージだったけど、
こんなにおちついて、
たくましくなったのは、
夫として父親としての
責任感も芽生えたからなのね。
三つ編みのお母さんが
応援していた頃は、
「おかん、もう、やめとけよ～。」と
言ってたかもしれないけど、
あんなに素敵な奥様が
子供を抱っこして
応援してくれていたら、
それは、もう結果を出すしかない！！
奥様も体操選手だったらしい。
大学チャンピオンになったことも
あるらしいけど、
自分自身の競技への
未練はないのだろうか。
もしかして、自分の夢を
内村選手に託しているのだろうか。
内村選手の身体を気遣って、
娘さんの抱っこの時間も制限しているそうだ。
内村選手は、
そんな妻の分まで頑張っているだろう。
娘さんたちもやがて体操をするのだろうか。
十数年後には、祖父母、父母の夢を背負って
女子体操界のホープとして活躍しているかもしれない。
．．．と、
私の想像はどこまでも広がって、
気持ちが盛り上がって感動してしまうのです。
脳機能からみた「感動する」という現象は
次のように起こるといわれています。
外部からの刺激情報（音楽・景色・故郷の香り・到達感）が、
大脳周辺部において、
「美しい・気持ちが良い・素晴らしいもの」として評価される。
↓
前頭前野の高次脳機能の深い記憶（命の原始記憶・懐かしい思い出）が呼び覚まされる。
↓
ドーパミンやエンドルフィン等のサージがおこり、
脳機能全体が高揚する。
通常の脳機能では、
入ってくる情報を
これまでの記憶や経験と照らし合わせて、
それが何であるか
どんな意味があるかなどの評価をします。
そして、大脳皮質からの抑制を受けて
理性的になるのです。
ところが、「感動」の場合は、
大脳皮質からの抑制をジャンプして、
それがどんな意味があるのかを判断する前に、
恍惚感や高揚感が生じます。
理屈を超えた感情なので、
性欲・食欲などの本能のレベルを超えて、
コミュニケーションや共感を司り、
脳の司令塔とも呼ばれる「前頭前野」に血流が増え、
脳が激しく興奮するのです。
そうすると、「セロトニン」が排出。
セロトニンは
人を愉快にする特別な脳内ホルモンです。
意欲を高め、
精神を安定させ、
興奮や不快感を沈める働きがあります。
一瞬のプレーで人を魅了し、
見ている人を
感動の渦に巻き込むオリンピック。
感動する脳に素直になって、
人生を楽しみましょう！！
福岡県 古賀市