やっぱり「フロー教育」と「アドベンチャー教育」と「マインドフルネス」でした。 | 本やりcafe

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『THE THREE HAPPINESS』

精神科医が見つけた3つの幸福

樺沢紫苑著

 

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以前の記事でも紹介した

「幸せの三段重理論」の本です。

 

もちろん、この本を読んだからといって

幸せになれるわけではなありません。

この本は、”脳内物質”という視点から

幸福感について書かれています。

だから、今、あたりまえにしている日常生活を

”脳内物質”という視点から振り返ることができます。

同時に、キリフリやあそびのにわ、子どもの居場所など、

「場」を作っていく上で役に立つのではないかと思います。

で、

結論から書くと、

やっぱり「フロー教育」と「アドベンチャー教育」と「マインドフルネス」でした。

 

①フロー状態になると、

オキシトシンもドーパミンも分泌されやすくなる。

 

②「能動的娯楽」をする時間が長い人は、フロー状態に入りやすい。

 

③セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福がまだ不十分な人は、

冒険に旅立つ前にその二つの充実に力を注ぐべき。

 

④セロトニン→オキシトシン→ドーパミンの順番で積み上げていかなくてはいけない。

 

 

 

 

特にこの本では、

④の順番が重要とされています。

この順番とは、まさに、アドベンチャー教育の核となる考え方と一致します。

まずは、しっかりコンフォートゾーン(Cゾーン)を確保する。

そして、そのCゾーンの境目を自己選択自己決定で行ったり来たりできる。

それをしながら、他者との関わりの中に自分を構築していく。

 

ちょっと飛躍しすぎかもしれませんが、

この流れは、「愛着形成の3つの基地機能」とも一致するのではないかと思います。

まずは、自分自身を整える。そのためにも、特定の誰かと愛着形成を築く。

そこに安全基地、安心基地ができてから、探索基地に変化成長し、自立していく。

 

 

 

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以下、引用です。

 

・つまり、幸福は「未来」にはない。今、ここ。「現在」に「幸福」があるのです。

 

・階段を昇った先に「大きな幸福」があるわけではありません。

階段を1段昇るごとに「小さな幸福」がある。

だから「昇った後に幸福になる」わけではなく、

「昇っている今」が幸福なのです。

 

・セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福は逓減しない(しづらい)。

ドーパミン的幸福は逓減する。

 

・セロトニン的幸福とは、心と身体の健康。

体調がいい、気持ちがいい、清々しい、

リラックスできる、癒される、ホッとする、

集中力が高い、平常心、研ぎ澄まされる、

爽やか、健康である。

 

・オキシトシン的幸福とは、つながりの幸福。

他者との交流、関係から生まれる幸福、

夫婦関係、親子関係、安心感、幸福感、恋人関係、

スキンシップ、ハグ、キス、性交、

友人、仲間、一体感、帰属意識、ペット

 

・ドーパミン的幸福とは、

何かを「得る」「達成する」ことによって得られる幸福感。

成功(お金、仕事、地位)、やる気(目標達成、自己成長、モチベーション)、

学習(学び、自己成長)、承認(褒められる、認められる)、

快楽物質(物欲、金銭欲、性欲、食欲)

 

 

・幸せの三段重理論

セロトニン→オキシトシン→ドーパミンの順番で積み上げていかなくてはいけない。

 

 

・オキシトシンは、ドーパミンの闇の側面、

「もっともっと」を抑制できる。

ドーパミンの暴走(依存)に対してブレーキをかける。

 

・月1回でも自然の中で過ごすだけで、幸福度はアップするのです。

 

・セロトニンを出すには3つの方法がある。

「朝日を浴びる」「リズム運動」「咀嚼」です。

睡眠、運動、朝散歩。

マインドフルネス。

 

・つながりを感じてオキシトシンを分泌する方法は、主に4つあります。

1スキンシップ:ハグ、手をつなぐ

2友情、仲間との交流:人と人とのポジティブな交流

3親切、感謝:親切をする、される

4ペット

 

・孤独を解消するやり方

友達より、まず仲間を作る。

友達と仲間の違いはなんでしょう。友達は「友情」でつながった関係ですが、

「仲間」は「共通の目的」でつながった関係です。

仲間を作るために重要なのは、

なにがしかのコミュニティ(グループ、団体)に所属すること。

まずは仲間を増やし、そこから「友達」を見つけていきましょう。

 

・大切なのは、あなたにとって

「重要な数人」とだけ、「親しい関係」を作ること。

家族、パートナー、恋人で数人。友人で二人。

職場で「キーマン(仕事を円滑に進めるための鍵となる人物)と

「相談者(気軽に相談できる同僚や先輩)」の二人。

これで、全部で5人〜6人になります。

まずは、これだけでいいのです。

 

・結婚は「ゴール」ではありません。結婚は「試練」です。

あるいは、結婚とは「振り出しに戻る」ことなのです。

 

・ドーパミン的幸福を手に入れる方法4

コンフォートゾーンを出ることが自己成長につながる。

 

・実はコンフォートゾーンの内側にも宝物はあります。

それは、「健康」と「つながり」。

セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福です。

ですから、

セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福がまだ不十分な人は、

冒険に旅立つ前にその二つの充実に力を注ぐべきです。

セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福が盤石となれば、

チャレンジして仮に失敗しても、

あなたを励ましてくれる人がいるでしょうし、

体力的、メンタル的に大きなダメージを受けることはありません。

失敗を恐れる必要などないのです。

 

・ドーパミンというのは、

自分で目標を設定して、その目標に向けて頑張っているときに分泌されます。

目標を達成したときにも分泌されますが、

仮に目標を達成できなくても、ドーパミンは分泌されるし、

幸福度もアップすることが、幸福についての研究でわかっています。

 

・自己肯定感がどのように養われるかを考えたときに、

親子関係、幼少期の人間関係、あるいはその後の交友関係、恋愛関係など、

「安定した人間関係」があるか、ないかの影響を大きく受けます。

 

・天職とは、「自己実現」と「社会貢献」が一致した状態。

 

・チクセントミハイの本を読むと、

「フロー体験こそが幸福である」と、きっぱり言い切っています。

没入できる時間を持つことが幸福である。

 

・フローの状態では、

ドーパミン、オキシトシン、エンドルフィン、ノルアドレナリン、アナンダミド、

この5つの脳内物質が分泌しているそうです。

 

・テレビ、ゲーム、ただスマホを見るなど、

ほとんど集中力を使わず、スキルも必要としないのが「受動的娯楽」です。

読書、スポーツ、ボードゲーム(チェスや将棋)、楽器演奏など、

集中力を要し、目標設定とスキルの向上を要するのが「能動的娯楽です。

「能動的娯楽」をする時間が長い人は、フロー状態に入りやすく、

「受動的娯楽」を多くする人は、フローに入りづらい。