『たゆたえども沈まず』 原田マハ著 | 本やりcafe

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本屋さんを物色していたら

なぜだか急にゴッホについて書かれた本が読みたくなって、

目に止まったのがこの本でした。

不思議。

 

『たゆたえども沈まず』

原田マハ著

 



 

 

 

数年前に角川武蔵野ミュージアムで体感した

「ゴッホ展」がずーーっと頭のどこかに残っていたのかもしれません。

 

オフィシャルサイトPV

 







 

 

史実を元にしたフィクションという設定も

物語としての味わいが深まっていい。

 

死後になって評価されたゴッホ。

その理由がわかる。

アートの世界において、

世の中がまだゴッホに追いついていなかったということ。

浮世絵がものすごい影響力があったということも新鮮。

美術の世界はなかなか面白い!

 

 

 

P335

「考え込んでも、どうにもならないことだってあるさ。

どんな嵐がやって来ても、

やがて通り過ぎる。それが自然の摂理というものだ」

嵐が吹き荒れるときに、どうしたらいいのか。

ー小舟になればいい、と重吉は言った。

「強い風に身を任せて揺れていればいいのさ。

そうすれば、決して沈まない。

 

 

P364

セーヌに受け入れられないのなら、

セーヌに浮かぶ舟になればいい、と。

風になぶられ、高波が荒れ狂っても、

やがて風雨が過ぎれば、いつも通りおだやかで、

光まぶしい川面に戻る。

だから、あなたは舟になって、嵐が過ぎるのを待てばいい。

たゆたえども、決して沈まずに。