荒地レインボーにて。
パルクールからブルーシート落ち葉へのダイブ。
最初は低いところからダイブ。
「よし、平気!」
次は2段目から。
「んー、平気だろう、えいッ!」
次は一番上から。
「やばっ、たかっ、こわっ。んーーーー、ちょっと待って、んーーーー、えいッ!」
ドサっ。「えへへ」
「おおお〜すげー」
「俺もやりたい!」
この「えへへ」がなんとも誇らしい。
自分でチャレンジレベルを上げていって、
できるかどうか不安があるけどなんとかやっちぇえそうなレベルに設定。
踏み出す、飛び出す、そのタイミングを自分で決められる。
そもそもやるかどうかも自分で決める。
”楽しい”とはちょっと違う。
やりたくなっちゃう。飛びたくなっちゃう。
そこには、ワクワクを上回るドキドキがある。
しかも、最初の最初。ファーストペンギン。
だからこそ、「えへへ」がいい。
それに続こうとする他の子達がいるのもいい。
子ども同士で言葉にならない刺激のやり取りをしている。
その高さは危ないでしょ。
怪我したらどうするの。
他の子も真似するからやめなさい。
2段目でいいじゃない。
という心の叫びを必死に堪えて、
高さと体重と落ち葉の量とブルーシートの高さと持ち手の力と
もし万が一怪我した場合の対応を架空計算して、(あ、それから保護者の顔も計算に入れて)
ぐっと見守る。
「えへへ」は聞こえてこないけどいい顔してる。
”優越感”とは明らかに違う。
これこそまさに
「自己肯定感は遊びのギフト」。
「自己肯定感とは自分で自分にOKを出せること」
大人がお膳立てして
「自己肯定感を高めるための遊び」では出てこない顔。
そして、もう一つのポイント。
それは、
これを見ているだけの子がいること。
やらなくてもいい、
チャレンジしなくてもいい、
やりたい子がやりたいからやっているだけ。
でも、それを見て、いつかやりたい!とほんの少し思う。
そのほんの少しが行動に移るまでじっくり自分のペースで進める。
さらには、
「俺もやりたい!」という大人がいて
「私は無理だな、アハハー」という大人がいて
「やってもいい?」という大人がいる。
そんな大人の多様性が存在していることを肌で感じていること。
それがいい。
「自己肯定感とは自分で自分にOKを出せること」
ほんの数分の出来事だけど
「荒地レインボー」のエキスがぎゅっと詰まった出来事でした。
参考記事。