今年初の山行 | 救急医の戯言

救急医の戯言

元呼吸器内科医であった救命医が、患者として2回手術を受けたこと、最近の医療について思うことを思いつくまま書いてみました。

ようやく山のシーズン。

昨年秋から、里山にはクマが当たり前のように出没するという報道がされている。

さて、どこに行こうか?と迷う。なにせ、上高地ですらクマに襲われたという事例があったぐらい。

クマが近寄らない、広葉樹が育たないような高地をスタート地点にした山はそうあるものでもない。

で、見つけたのが浅間山。浅間山本体は噴火警戒情報2なので、火口付近2kmは立ち入り禁止だ。しかもここは登るところというより、見る山と思っている。その浅間山に隣接する黒斑山に出かけた。出発点2000m 目的地2400m往復3時間半という入門編のような山、難所もないようだ。6ヶ月以上山行していない身なので、リハビリには丁度良いかもと思い出かけた。

平日の朝だと言うのに、登山口には関東各地からの車がざっと20台は先着している。

カラマツ、ハイマツの森をゆっくりと進む。

シャクナゲはよく見かけたが、まだつぼみだ。

急勾配や、大岩もなく、快適なハイキングコースと思っていたが、今日は奥さんの様子がおかしい。岩がチカチカ光って見えるし、木々が黄色いし、ふらつくわ、と100mも歩かないうちに座り込む。

低血圧らしい。

まあ、大体登り始めはいつもテンションが低いが、この日は特別。

困った。

止めて帰ろうか?と提案してみたが、「行きます」と意地を張っている。

「途中で動けなくなって、警察の救助隊のお世話になるのは困るよ」

と言ったが、「それは大丈夫だから」とのこと。

仕方ないので、妻を先行させ普段の半分のペースで歩を進めた。

それでも2時間強で、頂上に到達。

多分東側に浅間山の雄大な山体を拝むことができた。

まあ、今日挫折していたら、次はないかも知れなかったから結果オーライということにした。

シャクナゲ

 

カラマツの若い葉

 

黒斑山から望む浅間

 

ホシガラス