出勤時の大失敗 | 救急医の戯言

救急医の戯言

元呼吸器内科医であった救命医が、患者として2回手術を受けたこと、最近の医療について思うことを思いつくまま書いてみました。

 朝病院に出勤し、ふとダウンジャケットのポケットを探ったら、なんとうちの奥さんの車のキーが入っているではないか。昨日妻の車を少し使い、そのままジャケットのポケットに入れたままにしてあったようだ。

 何たる失態。

 自宅までは40分かかる。あと10分で業務は始まる。おまけにそのキーには自宅の玄関キーまでついている。

 

 玄関のキーはスマートキーで、リモコン式だ。家に予備はないが、タグキーが一つあって、うまく作動すれば、施錠、解錠はできるはず。が、このスマートキー最近ちょっと調子が悪い。

 車のキーもスマートキーで、妻の車のスペアキーは自宅に1個あるが、電池切れだ。おまけに電池の入れ替えが結構面倒臭い。

 

 などど考えを巡らせつつ、とにかく妻に電話した。

 妻、絶句していたが、予備の電池が車の中にあるはずだからなんとかしてみる、と。

 

車の鍵穴は化粧パネルで隠されているので、それを外さないと鍵穴は出てこない。

など、色々心配したが、困ったときのyoutube。

電池切れになった鍵で車を開ける方法、エンジンをかける方法、電池の交換方法、痒いところに手が届く動画がアップされている。

 

 うちの妻は、パソコン、車に関してはメカ音痴である。まったくのメカ音痴かというと、きっとそうではなく、僕が全く刃が立たない食洗機や、洗濯機、オーブンレンジなどは当たり前のように使いこなしているから、関心のない領域に関しては僕に任せているのだろう。

 

 助けがない、とわかるとこの人は危機管理のスイッチが入るようだ。非常用のキーで車を開け、電池を取り出し、入れ替え、自宅のキーはなんとかタグでしのいでいるようだ。スペアの電池があったのが幸いで、なければ、ステアリングコラムのあたりにキーを置いて、スタートスイッチを押すということをしなければならなかったはず。こんなこと僕もしたことない。

 

 やれやれ。朝から申し訳ない事をした。