2013年1月某日
狂犬Hとともに楽器屋へ向かった。
楽器屋の聖地、お茶の水である。
それは、高校野球で言えば甲子園、
バスケットで言えば代々木第二体育館みたいなものだ。
少し違うか。
目的は私、囚人Tの新しい相棒となるギター探しだ。
今回はお目当ての品をある程度絞っていた。
これまでのギターは、ベースの音と衝突し、出したい音が飽和状態になりがちだった。
野球で言うとオール4番バッターの打線、
バスケットでいうとオールセーターみたいな感じだ。
明確な役割分担を音作りで出来ないわけではない。
ただ、4番バッターにスピードスターになれといっても限界があるように、ギターにも特性がある、
その楽器同士の一番良い音がぶつかるというのは、勿体ない。
狂犬Hは1年前に新しい相棒を手に入れた。
これまで二軍のベースが、一軍のベースとなった。
当然それが備え持つポテンシャルは高い。
それが故、Epiphoneのセミアコと喧嘩する。
(大袈裟に言っているかもしれないので補足。一定のバランスではあったが、絶妙ではなかった。)
今のベースと素の音同士で役割分担できるのは、と考えたら、GRETSCHのセミアコ、またはFenderのテレキャス、ストラトが有力候補になった。
と言っても、圧倒的第一候補はGRETSCHだったが。。
悩んだ挙げ句、行き着いた店は、GRETSCH専門店。
7本くらい試奏し、候補は2つに絞られた。
ひとつは、オレンジ・タイガーのG6120SSL(ブライアンセッツァーモデルといった方が分かりやすいか。)。
もうひとつは、ブラックファルコン。
前者はシンプルで使い勝手が良く、音は当然良い。
後者はゴージャスで目立つ。これも当然音が良い。
悩んだ末、利便性と音色の相性から前者を選択した。
何より手にした時のテンションが何れよりも高かった。
それはなんと40万もするギターだった。
当然、お金のない私はローンを組み、月々2万の返済をする道を選んだ訳だが。。。
このギターを以後タイガーと呼ぶことにしようと思う。
この思い切った衝動買いには、経緯がある。
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2012年12月末
浅草にて2012年最後のライブをしたときのことだ。
ライブ中に弦が切れ、スペアを持たぬ私は、そのまま乗り切る覚悟を固めた。
その時、対バン仲間がギターを貸してくれた。
GRETSCHのホワイトファルコンだ。
このギターの音は弾き手の想像と体感を遥かに超えた感動を観衆に与えたらしい。
それをお客さんや対バン仲間から教えてもらった。
その瞬間、ギターを買うことを決めた。
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購入したギターはとてもまぶしい。
スタジオでメンバーと合わせたが、何から何までしっくり来る感じがした。
何かを成し遂げられるのではないかという希望すら湧いてきた。
そこで、一つ。
このギターを弾きつくし、体の一部にしたい。という目標を定めた。
これは日々の積み重ねとなるから、終わりのない目標だ。
だからこそ、まずそこから始める必要があり、継続しなければならない。
この当たり前のことが私は全然できていないから、そこに集中してみようと思う。
そして時折ここで近況報告でもしよう。
続かなかったら正直な懺悔します。
続く
