「八ヶ岳:小同心クラック冬期クライミングツアー」報告 | 登山ガイド「らっせるまん」のブログ

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No.61『八ヶ岳:大同心・小同心クライミングツアー』のお知らせ | 登山ガイド「らっせるまん」のブログ (ameblo.jp)

 

本格的な冬期クライミングのツアーは実質初めての試み。

しかし初日は天気が悪いことが予想されたので、

予め時間を遅らせて山形を出発し、

赤石鉱泉でロープワーク講習を行って翌日に備えた。

 

2日目

予報通り翌日は快晴。

赤岳鉱泉からくっきり大同心・小同心の岩峰が見られた。

 

6:50鉱泉を出発。

大同心稜を1時間ほど登っていくと

遠くの山並みが見えてきた。

左から中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳

 

更にその北側、

左から御嶽山、乗鞍岳、穂高連峰

 

そして今日のお相手が見えてきました

 

左の岩峰が大同心、右の岩峰が小同心

 

大同心

正面が上級者用の正面壁

その右側が初級者用の南壁。

昨日ここをやる予定でした。

 

そして小同心

岩峰右側の黒い筋がクラックルート

 

今日は予定通り小同心へ向かいます。

 

大同心の頭に灯が差してきました。

 

正直申し上げまして、

雪がびっしりとくっ付いている岸壁は想定していませんでした。

岩は乾いているだろうと💦

果たして経験の無い参加者が登ってこれるのだろうか?

そもそも私がリードで登ってきちんとガイドができるのだろうか?

そんなことを書きますと、

「おいおい、ガイドさん大丈夫??」

と言われても仕方がありませんね。

でも、ダメな時は安全に撤退できる自信はきちんとあります。

そこさえ押さえておけば、やる資格があるのではないかと思うのです。

 

という事で、行ってきます。

 

ビレイよろしくお願いしますね。

 

雪に埋まっているのかピトン(支点)が見つけられられない。

自分の勘でルートを見つけていきます

 

1ピッチ目の終了点のアンカーを見つけ

お二人のビレイに入ります。

Mさん元気に登ってきました。

 

Iさんは少し元気が無さそうな…??

 

セルフビレイをとって1ピッチ目終了。

これがまだまだ続くことになります。

撤退するなら、ここから懸垂下降で下りるのは簡単。

お二人に聞きました。

「さてどうしますか?・・・」

つづく