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やっぱり日本語!言葉で伝える、伝わる力

Words&Communication Lab. WIP代表で日本語伝道師(ナレーター・日本語教師)の吉川雅子が日本語について感じることを発信していきます。言葉で伝えるもの、伝わるもの・・・常に敏感でありたいと思います。

すっかりご無沙汰してしまいました。

 

早く、あちこちに行っていろんな人と話したいと思いつつも、なかなか動けない日々が続きますね。

 

オンラインでのレッスンや打ち合わせも日常になっています。

 

昨年から、日本語指導をオンラインでやっていて、オンラインレッスンにもすっかり慣れています。

いろいろと使いやすい仕組みを試したりしていますが、周りの人の対応力のすごさですね。

 

私の生徒さんたちは、分からないよ~とかなくて、皆さんオンラインレッスンをしっかり使いこなせていらっしゃる。ウインク

 

これはなかなかすごいことですよね。

 

新しい生活様式を取り入れなくてもいいと言えばそれまでですが、やってみると、それまでよりもいろいろな可能性が広がってくるのも実感します。

 

直接会えない距離の人とはなかなか疎遠になってしまっていたのが、オンラインの活用によって、どこにいるかがまったく問題にならない!

 

そして、つくづく思うのは、「言葉」をしっかり使えることはとても大切だなあということ。

 

便利な翻訳機とか、翻訳機能とかいろいろありますが、そのようなもので翻訳したものは、すぐに分かります。

 

日本語にしても英語にしても、中国語にしても、そうですよね。

やはりその言語の背景にある文化を理解しないといい関係が築けない。

 

私の周辺では、英語と中国語を学習する人が多いかな。皆さんの周りはどうでしょうか。

 

もちろん、母語が日本語であるならば、日本語力も高めて行かないといけないですよね。

 

考えたり、表現したり、発想したりの基本は、母語の言語がしっかりあるからこそ・・・です。

 

「言語」は、どれだけAIが発達しても大切ですね。

 

 

あっという間に10月も終わりですね。

 

11月と聞くと、ものすごい年末感を感じますが、皆さんはいかがでしょうか。

 

ここ最近、朗読や音声言語の力を感じることが多いです。

 

文字では伝わり切れないことでも、それを音声にすることで、いろいろな感情やニュアンスを加えることができますね。

 

例えば・・・

 

「それは、やめたほうがいいよ」

 

 

この文を見て、まずはどのように感じたでしょうか。

 

やめといたほうがいいんじゃない?という感じか、危険だから辞めな・・・という感じか、自分は賛成しないけどねえ・・・と言う感じでしょうか。

 

ともかく、文字だけでは発信した本人の意図をしっかり汲み取るのは難しいですよね。

だから、絵文字を使ってみたり、(笑)とかを使ってみたり、みんなそれぞれ工夫するわけですね。

 

話し言葉(音声言語)では、しっかりと自分の伝えたいニュアンスを載せることができるのですが、そもそもそのニュアンスをきちんと表現しないと、正しく伝わらないですよね。

 

話し手の表現力にもかかっています。

 

本人は怒っていないのに、いつも不機嫌に聞こえたり・・・あなたの周りにいませんか?

 

もったいないですよね。

 

人は視覚によって、ものすごい情報量を収集していますけれど、同時に人とのコミュニケーションにおいては、音声での情報量も実はかなり多い。

 

だから、自分の気持ちを口に出して伝える、表現する訓練が必要だなと感じます。

 

メールやLINEなどでのコミュニケーションが多くなりつつありますが、やはり口頭でのコミュニケーションをしっかり維持しないと・・・ですよね。

 

ここ数か月、様々な「募集要項」とか「申請の手引き」とか「募集にあたって」というような文章を目にしました。

 

そのたぐいの分野で応募したり、申請し慣れている人にとっては、読み流してしまえることかもしれないのですが、初めて取り組む人にとっては、

間違えないように、どうすればいいのか・・・が明確になっていない文章は、本当に理解が大変。えーん

 

日本語は、構造的に修飾語が長くなる傾向にあるので、結局どうすればいいの?最終的に文の初めの主語に対して、終わりにある述語が合ってないということもよくありますよね。

 

このような応募や申請に関する説明文書は、分かりやすいことが一番!

難しくして、応募者や申請者を少なくしたいのか?と思わせるような文章を作ってしまっていないですか。

 

いろいろなデザイン、イラストや写真、画像などが多く使われるようになった現在では、長い文章を読み切る機会がものすごい減っているため、とにかく、多くの人に応募、申請してもらいたいと思うなら、とにかく、分かりやすくを第一に、作ってもらいたいなあと思います。

 

それには、第三者目線が大切。

 

完成したら、作成したり、企画した方以外の第三者に読んでもらうことをするだけでも、かなり改善できると思うのです。

 

スピード感が大事だからこそ、後での説明が減るように、最初のリリースの段階で、ひと手間かけて、分かりやすく作成してもらいたいですね。

 

 

WIPでは、作成された文章の確認、校正などのお手伝いもしています。ぜひご相談ください。

 

 

WIPことば表現研究所 

 

 

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