典型的な器用貧乏の私。
特技を聞かれると困ってしまう。
数少ない自慢のひとつが"泡立てること"。
泡立てると言っても、生クリームなんかのアレではなく、シャンプーなんかのソレ。
美容部員やエステティシャンから羨ましがられるほどだから、これはホンモノだと思う。
新しい泡立てアイテムにワクワクする。

微妙な調整で出来が変わる石鹸は、特に腕の見せどころ。
これはもう、立派な特技と言えるんじゃないかしらん。
ただし残念ながら、履歴書には書けない。
読書の記憶
85 津原泰水/ヒッキーヒッキーシェイク 登場人物に混乱、これでもかと襲いかかる匂わせに疲弊。夏のとけた脳では処理しきれず。違う季節なら楽しめたろうに…虚しい読後感。
86 高田郁/花散らしの雨 真似したくなる献立だらけ。じめじめじとじと鬱屈する季節に癒されるなぁ。一生懸命な人がきちんと報われる世界であってほしいとつくづく願う。
87 多島斗志之/黒百合 綺麗な景色とふんわりしたミステリー。小さな伏線が散りばめられていたようだけど、どうやら私は汲み取れなかった。残念ながら読み返す気力はナシ。
88 瀧羽麻子/うちのレシピ 結婚の決まった両家3人ずつ計6つの連作短編。全員に小さくイラつく。リアルな人間性にふれるより、ただ平和な世界観に逃避したかった。
89 カレル・チャペック/園芸家の一年 皮肉と自虐を織り混ぜた軽快な文章と可愛すぎる挿し絵。イラストがお兄さんの手によるものだとは知らなかった。何て素敵な兄弟!
90 タサン志麻/ちょっとフレンチなおうち仕事 心地良さの基準を持っていることの意味。そこに辿り着けた幸せ。分かる!の共感がいっぱい。私の価値観は私だけのモノ。