モノのやり取りをするのが好きな両親の元に生まれた。
家族以外の何者かが同席する場合には、必ずお持たせが用意されていた。
わざとらしく、ありがとう!と受け渡しする様子を見て、冷ややかな気持ちになったことを覚えている。
通過儀礼というのか出来レースというのか、幼心に大人って面倒臭いと思っていた。
ところが30代半ばを越せば、私もしっかり同じ行動を取っている。
だって、せっかく誰かに会うなら喜んで帰ってもらいたいじゃないか!
さて、先日貴重な友人と楽しいひとときを過ごしたのは前回お伝えした通り。
その際もご多分にもれず、プチギフトの交換会と相成った。
私からは入浴剤セット。
そして紅茶と七味をいただいた。
今なら両親の想いがよく分かる。
喜んでもらえるのも嬉しいけど、選んでいる時間もまた楽しい。

