だって海外旅行してても、せいぜい見かけるのはオレンジ・グレープフルーツ・レモン・ライムくらい。
ざっくりと、甘いだの酸っぱいだのさっぱりだのがあればいいという感じ。
それが国内なら、みかん・八朔・すだち・ボンタン・キンカン…数えきれないほどの種類が気軽に買える。
我々はもっと複雑に、甘味と酸味のバランスとか甘味の中にもほんのりとした苦味とか、そういうモノを求めている。
消費者の声に応えていった結果、たくさんの掛け合わせが生まれたに違いない。
春先まで楽しみがいっぱい。
デパ地下で掘り出し物を発見。
埼玉県産ゆずが10個でまさかの100円。
迷わず連れて帰る。
ヘタとおしり周りをカットし、皮は薄く剥いてひたすら細かく。
地道に種を取り出したら、アルコールと混ぜて化粧水に。
果肉部分は皮付きのままスライスして、氷砂糖と漬け込む。
気合いと根性の使い切りメニュー。
お楽しみが増えてウキウキしていたのに、つきのわさん、どうやらゆずはあんまり得意じゃないらしい。
出会って15年強、全く知らなかった。
日本人の味覚同様、彼を知ることもまた奥深い。
