老いに対する向き合い方は、ざっくり別けて2パターン。
抗うor受け止める
あたしの場合は全く戦う気ナシ。
若い頃にやるべき事は、しっかり若い頃に済ませたから、もう十分に満足している。
あとは快適に過ごせれば、それで良し。
義母の体力が著しく落ちている。
彼女は抗うタイプ。
と言うよりも、己の衰えを把握できていない。
これまでと同じように行動して、これまでと同じように行動できないと嘆く。
疲れているなら休めばいいのに、何かしていないと気が済まない性格。
頑張ってますアピールだけはする。
特に食事の仕度が億劫になっている様子。
そもそもレパートリーが少ないのに、面倒になるとすぐにただ何かを煮込む。
連日、ちょっぴり具材を変えた煮物がお裾分けされる。
週に1度はやってくる、おでん風煮込み。
不味くはないけど美味しくない。
ものすごく苦痛。
おでんは得意料理。
好評で義母も気に入ってくれている。
食べたいから作りたい。
だけどこれだけ頻繁にもたらされると、あたしが腕をふるう機会がなくなってしまう。
もう、限界。
素敵に仕上がったと自画自賛。
ちょっと気が晴れた。
誰か、義母に声をかけてくれないかしら。
日頃頑張ってるんだから、夕飯なんて作らなくてもいいじゃないと言ってあげてほしい。
自尊心が慰められれば余計な事をしないはず。
ほら、嫁が言うとカドが立つから、ね。
本の備忘録
17 アレクサンドル・デュマ/千霊一霊物語 ひと言で説明すると、死体は動くか否かという話。今も昔も、人はスペシャルな体験をすると、誰かに語らずにはいられないらしい。
18 千早茜/夜に啼く鳥は 特殊能力は持ちたくない。中でも不老不死は絶対にイヤ。そういう看板を掲げていて、幸せそうな人を見たことがない。ちょっと鈍いくらいが丁度いい。
19 竹内真/図書室のキリギリス 憧れの職業、図書室司書。この本を読む限り給料は安そうだけど、本当に羨ましい。だけど、職場が高校となるとしんどいだろうなぁ。
今回はなぜか不思議な物語ばかり。
