本の備忘録 8 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

老いに対する向き合い方は、ざっくり別けて2パターン。

抗うor受け止める


あたしの場合は全く戦う気ナシ。

若い頃にやるべき事は、しっかり若い頃に済ませたから、もう十分に満足している。

あとは快適に過ごせれば、それで良し。


義母の体力が著しく落ちている。

彼女は抗うタイプ。

と言うよりも、己の衰えを把握できていない。

これまでと同じように行動して、これまでと同じように行動できないと嘆く。

疲れているなら休めばいいのに、何かしていないと気が済まない性格。

頑張ってますアピールだけはする。


特に食事の仕度が億劫になっている様子。

そもそもレパートリーが少ないのに、面倒になるとすぐにただ何かを煮込む。

連日、ちょっぴり具材を変えた煮物がお裾分けされる。

週に1度はやってくる、おでん風煮込み。

不味くはないけど美味しくない。

ものすごく苦痛。


おでんは得意料理。

好評で義母も気に入ってくれている。

食べたいから作りたい。

だけどこれだけ頻繁にもたらされると、あたしが腕をふるう機会がなくなってしまう。


もう、限界。

耐えきれず、作ってしまった。

素敵に仕上がったと自画自賛。

ちょっと気が晴れた。


誰か、義母に声をかけてくれないかしら。

日頃頑張ってるんだから、夕飯なんて作らなくてもいいじゃないと言ってあげてほしい。

自尊心が慰められれば余計な事をしないはず。


ほら、嫁が言うとカドが立つから、ね。




本の備忘録

17 アレクサンドル・デュマ/千霊一霊物語 ひと言で説明すると、死体は動くか否かという話。今も昔も、人はスペシャルな体験をすると、誰かに語らずにはいられないらしい。
18 千早茜/夜に啼く鳥は 特殊能力は持ちたくない。中でも不老不死は絶対にイヤ。そういう看板を掲げていて、幸せそうな人を見たことがない。ちょっと鈍いくらいが丁度いい。
19 竹内真/図書室のキリギリス 憧れの職業、図書室司書。この本を読む限り給料は安そうだけど、本当に羨ましい。だけど、職場が高校となるとしんどいだろうなぁ。


今回はなぜか不思議な物語ばかり。