2日に1度の割合でオールしていたのが、週1・2回にペースダウンした。
夕方、化粧直しの際に使っていたあぶらとり紙が不要になった。
体力の曲がり角、お肌の曲がり角…
いつかは来ると分かっていたから、多少落ち込みつつも、仕方ないと受け入れる。
ある日、ふとした瞬間に気づく。
"生のネギを食べると胃が痛くなる"
たっぷり白髪ネギがのった棒々鶏を前に、友人へ軽く愚痴る。
すると、衝撃のひと言。
「それって老化の一種らしいよ」
まさか、消化器系にも曲がり角が!?
これはかなりショック。
簡単には受け入れられない。
食べられる総重量が減ったり、肉の脂身がキツく感じられたり、〆のラーメンがお茶漬けに変わったり…
そういう事が起こるのは理解できる。
だけど、胃腸がヘタって、消化に得意不得意が出てくるなんて想像だにしなかった。
気のせいかもしれないと、何度もリトライしてきた。
そして、オール完敗。
認めないわけにはいかない。
あたしはもう、生のネギには勝てない。
そもそも苦手ならば諦めもつくのだけれど、味自体は大好きだからツラい。
食べたいのに食べられないジレンマ。
悔しい。
初めて、老化が悔しい。
火を通したら全く問題ナシ。
ほとんど生に近い、超レア目指して、ギリギリの焼き加減を模索中。武骨なようで、タワシで軽くこすれば、たちまちきれいな白肌が現れる。
何だか艶かしい。
思わずかぶりつきたくなる。
だけど、ここはグッと我慢。
そんなことしたら、30分後には悲しい気持ちになっちゃうから。
曲がり角、曲がりまくっているうちに、スタート地点に戻ったりしないかしら。
