5月7日、曇りのち雨 | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

転校生の気まずさったらない。

コミュニティに初めて入る時の緊張感。
特殊なモノを見るような好奇の目。
試されているような感覚。

うちは拠点を東京に置く転勤族だった。
父の異動に合わせて、地方に一定期間引っ越しては戻る。
また辞令が降りれば動く、そして帰る。
この繰り返し。

行った先々では、常に観察されることから始まった。
どう動くのか見てやろうじゃないか!?という感じで。
自他共に認めるような田舎の場合、ちょっとしたアイドルっぽい扱いになる。
東京ってスゴイね!みたいな。
何なら軽く尊敬してくれたりする。
ところが、規模が微妙なエリアだと敵対視されるようになる。
東京?だったら何!?みたいな。
その強さは大都市からの距離感と反比例する。
いずれにしても、あたしはただ産まれただけで何もしてないんだけど。

ウェルカムな人は少数だから、結局どこへ行っても最初のうちは大体いじめられる。
幸か不幸か、我が家はみんな単細胞で順応性が高かったから、あっという間に地元の人みたいになっちゃってたけれど。
そうなったら、こっちのもん。
数ヶ月間いじめられたところを、じっくり年単位で復讐してやった。
あたしには失うモノなんてないんだ!
転勤族をナメんな!!

あぁ、可愛くない。
初動で嫌われてたのは、単に転校生だったからって話じゃなかったのかも…

大人になってからも懐かしく思い出すのは、由緒正しい(?)田舎での生活。
言葉・食べ物・リズム、何もかもが新しくて不思議で楽しかった。
都会では考えられないような遊びができたり、今なら手が出せないような食材がタダ同然だったり。
大変なこともあったけど、素直な幼少期にたくさんの異文化に触れられたのは幸せだったのかも。


飽きっぽいから、時々どこか知らないところへ引っ越したくなるのか。
引っ越しが多かったから、同じところにいることに飽きてしまうのか。
鶏が先か卵が先か的、あたしの性格。