5月5日、晴れ | 熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

熊猿の仲 ~ゆうえんのなか~

モンチッチのようなヨメが、ツキノワグマのようなダンさまとのゆる~りとした日常を綴ります。
果たして熊と猿は仲がいいのか悪いのか…。
今日も中年夫婦はとことんマイペースに暮らします。

年々、好き嫌いがはっきりしてくる。
特に、人間。

好きな人のためなら何でも頑張れる。
いつまでもその気持ちを大切にしたい。
じっくり熱く温めていく。
一方、嫌いな人にはすぐ心を閉ざす。
あっという間にシャットダウン。
静かにゆっくり離れていく。

人生が残り少なくなるにつれ、興味のない人に時間やお金を費やすのがイヤになってきた。
愛情を持てる人とだけ一緒にいたい。
自分の基準に照らし合わせて、素敵!と思える人に周りにいてほしい。

突き詰めると、あたしが求めるのは可愛い人と美しい人。
男女問わず。
あくまで、可愛らしさや美しさはあたしだけの基準。
見目が良ければいいというわけではない。
表情や仕草、言葉遣いなんかにドキッとすることがある。

性欲旺盛な若かりし頃には、色気に反応することはなかった。
雰囲気に酔う前に体が動いてしまう。
瞬発力と実行力があった。
中年は動く前に考える。
行動に伴う結果や危険性が頭をよぎる。
代わりに色っぽさに敏感になった。

車をバックさせる一連の動作とか、髪をアップにした時のうなじとか、はだけたシャツの胸元とか…
そういう、いかにも的なモノではない。
もっと、その人の素の部分・本質に触れた時にハッとするのだ。
一瞬のスキにある、セクシーさに惹かれる。

日々の暮らしに、色香はスパイスとなる。
毎日だと体を壊してしまうけど、たまになら抜群の効果を発揮する。
おばさんは、ほどよい緊張感に心の若返りを覚える。

だけど現実になると刺激が強すぎるからね。
小説とか漫画で、心地よく高揚するくらいが丁度いい。