いくつか憧れのシチュエーションがあるんですよねぇ。
其の壱、1900年代初頭。
いわゆる、大正ロマンといわれる時代。
女性の社会進出が始まり、新しいことがどんどん取り入れられる。
良家に生まれながらも両親を早くに亡くし、男勝りにバリバリ働く。
働きぶりが勤め先の社長の耳に入り、やがてふたりは恋に落ちる。
其の弐、1800年代後半。
いわゆる、明治維新の頃。
家は父が亡くなったことで立ち行かなくなった、落ちぶれ華族。
家族を守るために、士族へ嫁ぐ。
慣れない習慣に戸惑い、昔の仲間からは蔑まされる。
しかし次第に周囲に認められ、やがて名家へと返り咲く。
其の参、1800年代前半。
いわゆる、江戸時代の末期。
父は、元火付盗賊改方。
今は引退して剣術を教えている。
母は亡く、ひとりで家庭の諸々を切り盛りしてきちめ、負けん気が強い。
ある日屋敷へ怪我をおった武士がやってくる。
何かにつけてやり合うが、やがてふたりは夫婦となる。
どうでしょう、あたしの妄想は?
困難を乗り越えての、やがて…
しっかりちゃっかり、イイオトコを捕まえる。
たまらんですな。
だから、この作品はスゴイんです。

時代・キャラクター設定が良い。
あたしの好みにドンぴしゃり。
流浪人、道場の娘、訳ありの子供、ヤクザな男…
スタートから、鼻息荒くするポイントがいっぱい。
話が進むと登場人物も増えていき、お気に入りができてくるのも楽しいところ。
チビでくびれのないあたしの着物体型も、この時代モノに親近感をわかせます。
そして隣りを見れば、明らかに現代風とは異なるボディ&フェイスのつきのわさん。
あたしの古くささも、この人といれば悪目立ちしないで済みます。
21世紀の昭和初期風夫婦。
ある意味、あたしの憧れって実現しちゃってる?