13、恋せども、愛せども
唯川恵
今回初めて手に取ってみました。
勝手に甘ったるい恋愛モノを書くタイプの人と、思い込んでいて敬遠していたから。
読み始めた途端にするすると引き込まれて、家事そっちのけ(つきのわさんが代行)でページを繰る。
さすが直木賞作家。
自分に似た何かを持っている人が出てきて、自然と肩入れして応援してる。
才能とは、読者を惹き付けること。
食わず(読まず)嫌いは勿体ない。
14、お家賃ですけど
能町みね子
性転換の最後と最初を過ごした"加寿子荘(正式名がわからない為、大家さんの名前を勝手に命名)"での日々を綴ったエッセイ。
下町の、良い意味での下品さを愛する者の悲しい性。
あまりにも個人的なこだわりを捨てきれない、厄介だけど楽しい生活。
大きな転換期に変わったコトと、変わらないコト。
見た目はまるで違っても、自分っていうのは相変わらず。
こんな一大事を迎えた人でも、暮らしに大差はないんだ。
あなたもあたしも、マイペースにいきましょう。