天空の城のラピュタを見た後、色んな石を握ってはバルスと言ってみる。
となりのトトロを見た後、あらゆる木の実を埋めて森を作ろうとする。
魔女の宅急便を見た後、ホウキにまたがって空を飛ぶ練習をする。
(宮崎駿、あたしを洗脳しがち)
もちろん、あたしはやりました。
真似をしてみたなんて軽いレベルじゃなくて、本気で出来ると思ってやっていました。
それが想像の中だけの話だとしても、強く願えば叶うと信じていたのです。
そしてあたしが最もチカラを入れて取り組んだのが、かめはめ波。

世界中で愛される、ドラゴンボール。
小学生の高学年からジャンプで読み始め、ワクワク感を刺激されまくりました。
※ジャンプはクラスメイトの男の子がなぜか買ったら1番に読ませてくれた。後にあたしが恐かったからと言われ愕然。かれこれ30年近く前の話。
しかし少ない小遣いで、単行本を次々と買うのは無理というもの。
欲しいのに買えないイライラと悲しみ。
アニメですっかりハマっていた弟を取り込み、2人で地味ながらも確実に冊数を増やす日々。
それでもまだまだ足りない。
途方にくれる姉弟の前に、突如として救世主があらわれる。
なんと、40歳を間近にした父までもがその魅力にヤラれ、大人気ない大人買い。
※父のハマりぶりは見事なもので、通勤途中の電車でも読んでいた。表紙にカバーをかけるという苦肉の策をとっていたが、中身がマンガであることは一目瞭然だった。
一気に背表紙の絵柄は揃い出し、親子は絆を深めたのでありました。
やがて姉弟も大人になり独立。
それでもマンガから卒業できない姉は、みんなのドラゴンボールを独り占めするという暴挙に…
そして今でもイタイ姉は、条件が整えば、かめはめ波を出せると信じているのです。