
男はロマンチスト、女はリアリスト。
なんてこと、よく言いますよね。
思い当たる。
彼女の誕生日に車のトランクからバラの花束を出してプレゼントしたとか、サプライズでプロポーズしたいから協力してくれとか…
周りにいる男性の話だけでも、出るわ出るわ。
あたしだったら、そのお金でウマイもん食わせろ!と思ってしまうけど。
いや、その場でバカじゃねーの!?と言ってしまうと思うけど。
だから過去にお付き合いした人達は、あたしにそんなことしなかったんだな。
せっかくの演出にダメ出しされたらショックですもんね。
あ、思い出した。
1人いた、変なヤツ!
あれは今から15年ほど前。
バンドのボーカルをしていた彼(金ないくせにちょっとしかバイトしない)。
初めてのまとまったボーナスに浮かれる彼女(あたしのことです)。
おねだりに負けて高いアンプを買ってしまったオンナ。
見返りを求めるなと言うのは無理な話です。
そしてクリスマス当日。
期待に胸膨らませて彼の家へ。
プレゼントのお返しは…
なんと、オリジナルソング!
しかも2曲!!
アンプを叩きつけ、ダッシュで立ち去りましたとさ。
四とそれ以上の国
いしいしんじ
四国を舞台にした5つの物語。
キーになりそうなワードがいくつも出てきて、アンテナを張りつつ読み進めます。
最初の話が終わり…
アレ、全然点と点がつながらない。
そう、余計なこと考えちゃいけないタイプだったんです。
雑念を捨てて素直に行を追うと、独特のいしいワールドが広がります。
言葉はまるで色を伴い、リズムまで見えてくるようです。
ファンタジー、フィクション。
あり得ない設定にわくわくしたり、架空の世界に想像を膨らませたり。
女性の描くモノにはどこかしらに元風景が見えるのに対して、男性の場合は"とにかく空想"という潔さを覚えます。
コレも特有のロマンチストが成せるワザなのでしょうか。
妙に、感心したり納得したりな一冊でした。
前置き、長すぎましたね。