テツになる勇気。 -22ページ目

テツになる勇気。

テツってのはね、乗ってりゃいいってモンじゃない。撮ってりゃイイってもんでもない。スジって一人でニヤけていたら通報寸前w。
そう、テツってのは、語ってナンボなのよ(マジかっ

新京成電鉄。

来ました千葉のローカルネタ。

新京成電鉄は千葉の松戸から津田沼あたりまでを結ぶ、長さ約26km位の鉄道路線です。その名の通り、京成の子会社です。

前にちょっとネタにしましたね、「新京成」と名乗るのに、東京にも成田にも行っていない。加えて創業70年。いつまで「新」なの?的疑問が湧いてくる。ケンちゃんラーメンも新幹線もビックリさ。もしかしたら新京成は「新」のパイオニア。我々はどこまで「新」を名乗れるのか、のリミッターチェックをしてるんじゃあなかろうか。

そんな名前だけに焦点を絞っても仕方が無い。世の中、名前負けしている路線が数ある中、新京成は有言実行、と言うか強い。アームストロング。

見かけ倒しは埼京線ですね。「最強」を名乗りながら、いるのは痴漢だけ、新幹線の騒音を沿線住民の方に我慢していただくために開通した路線であることを自認しながら、新幹線よりもデカイ爆音たなびかせて走り去る。最悪です、どう育てたらこんな悪い子に育ってしまうのか。

それにひきかえ、新京成はすごいぞ、衝撃画像だ!



あ、しまった、絵が似てたから間違えたw




数年前の台風の時。すごいよねこの画像。当時はかなりネットで騒がれた。他の路線が軒並み止まる中、新京成だけは走ってた。止まらない、ひたすら走る鉄道新京成。止まってくれれば会社休みになったのにと世のサラリーマンの嘆息を受けながら、今日も走りますよ。

ついでに疑問。線路が水没すると、線路が短絡されて信号赤にならないのかな?

鉄道は、昔SLでした。今は電車が主流。以上!で終わってしまう話なのですが、鉄道の黎明期を走り抜けたSLと今の電車には、どうしようもない違いが一つあって、とっても目立つんですよね。

オイオイSLと電車じゃあ、内燃機関の有無とか煙突とか、動輪だって燃料にいたるまで全部違うやないか、むしろ同じところがレールの幅くらいしかないだろうというツッコミは確かにその通り。

ボクが気になったのは、そういう動力とか技術の変遷によって変わった部分ではなく、やろうと思えば当時でも出来たはずなのにやらなかった、逆に当時していたことをなぜ今やめる必要があったのか、そういう類の違いです。

SLの車両前面に掲出された鉄道のナンバープレート。

参考画像はコレですね。


SLはど真ん前にデカデカと形式車体番号を掲出してます。

それが、今主流の電車には無いんですわ。

ほら。


ほれ。


うりゃ。


ね?ね?着いて無いでしょ?

ちなみに車体番号そのものは、ちゃんと電車にも振られています。大体側面に書いてありますね。

ほれっ



じゃあ、昔の電車はどうだったのか調べてみると、



おおっ付いてる。
時代の変遷が原因かと思ったら、今の電気機関車にもちゃんと前面にプレートがあるのよね。



よく分からなくなってきたので今の電車も洗い直し。
すると、JRの車両にはないけど、私鉄はいくつか書いてあるものもあった。



状況を昔と今、電車と機関車で対比して整理すると、
昔の機関車:〇有り
昔の電車:〇大体有り
今の機関車:〇有り
今の電車:×あまり無い

てなところですかね。こうしてみると、今の電車だけが鉄道車両の歴史から見た時に変わった進化をしている?ということ?

で、ネット検索したんですけど、流石にンな細かいことまで調べてくれた先人さんはいないようで、見当たらない。仮説を立てるしかない。

昔と今を捉えた仮説は比較的立てやすい。昔は今よりも手作りの部分が多く、同じ形式の車両でも個別の車両によって壊れやすさや交換部品の仕様などに微妙な違いがあったりしたので、分かりやすいように掲出していたんじゃないかという説。

難しいのは電車と機関車の違い。
なぜ機関車にはあって、電車にはないんだろう?
電車を利用するのは客だから、客のニーズがあった?ンなアホな。どこの世界に、前面に車両形式番号がある事を咎める客が居る?

分からないので奥の手。
鉄道博物館に行って、学芸員さんに聞いちゃいました。
JR一筋40年の元鉄道マンさんが、ガッチリ答えてくれましたよ。

型式番号の掲出は、その車両を設計、開発した技術者にとっては身分証明書であり勲章のようなもの。「この車両は俺が作ったんだぞ」という、誇りが詰まったものなのだそうです。
だから、車体を設計する技術者が外観のデザインまで決めていた時代は形式車体番号を堂々と掲出することが多かった。

そのうち、車両のデザイン部分はデザイナーへと分業するようになると、そういった文化も消えていったようです。

うーん、真実は想像してたよりも深かったなぁ。
でも、自分の仕事の足跡が見える形で残る、というのはやっぱり魅力ですね。おかげで今日も安心安全高速に通勤出来ます。

古今の技術者さんに、乾杯!

IT業界の作り出す言葉は常に意味不明です。
ユビキタスにコグニティブ、それにIoTだっけか。

他の業種の商品開発マーケッターが、いかに「分かりやすく」「消費者の共感を呼び」「語呂もよく短い単フレーズ」の商品名を、ギリギリの極限状態まで自分を追い込みながら切磋琢磨して開発している中、IT業界が作り出す名前だけは常に魑魅魍魎、訳若王子(知らんか)の意味不明フレーズです。

まあ業界そのものがインテリかぶれで、その「訳分からないけどなんかもっともらしく聞こえちゃう」が仕事になってしまうわけだからもうどっしょもない。

IT業界とはつまり、いかに社長をだまくらかして、カネにならないIT資産を高いカネで買わせるかを業界通じて切磋琢磨している業界。と言えますね。

それはいいとして。今日書くのは「オムニチャネル」。

 

そうです、あのオムニチャネルです。知ってましたか?ボクは知りませんでした。いや、言葉そのものは何年も前に聞いたことあるし、オムニチャネルに関係する仕事も経験してます。でも、この「オムニチャネル」というものが何なのかは調べてもどうにも分かりませんでした。

それが、今回、社内のエンジニアども(失言)にオムニチャネルのモデルを紹介するためにちゃんと調べてみたら、ようやく分かったんですよ!すごいでしょ!

オムニチャネルって、「販売チャネルの垣根をなくす」とか「様々な販売モデルを融合した新サービス」とか、もうこれを聞いただけでは口をポカンと開ける以外にやることないなあと思ってしまう位具体性に欠け、あいまいすぎる説明しか見たことが無かったんですが、調べてみると要はアレですわ。

「オムニチャネル」とはつまり、アマゾンにやられっぱなしの国内流通連合が何とかアマゾンを排除したサービスをワンフレーズで表現したい一心ででっちあげた「幻のサービス」だったんですね。そら分からんわw。

どういうことかは、次を読んでね。

オムニチャネルについて、犬君と7君が会話したとするとこんな感じ。

 


犬「アカン、どうあがいても初期投資ゼロのネットビジネスには叶わん、わてら(国内流通の白犬とか711とかのことね)もネット販売始めたい」


犬「そのまま始めても勝ち目がない、せや、店舗とWebをくっつけちゃえ。Webで頼んで現物は自宅近くの店舗でゲットや。どやこの新サービス!店舗のないアマゾンには出来んだろ?」


7心の声 (それって店にない商品を電話注文して、店に届いたら取りに行く、今もやってるサービスと対して変わらんよな、ま、いいか)

 「うんうん、それいいね!」


犬「他にも、店で商品選んで、現物は宅配で楽々お帰りだ!」

7心の声(それって小売店が忌み嫌うショールーミングそのものだよね。家に帰ったら、同じ商品をネットで安く買われちゃうんでしょ。まあいいや)

 「それはいいね!じゃあこの新しいサービスに名前をつけようか?」


犬「それはもう考えてあるぞ、「オムニチャネル」だ!「オムニ」は色々、様々なという意味。いろんなところでショッピングが楽しめる。消費者からロケーション起因の購買障壁を無くすんだ!

7心の声(色んなところでショッピングなら、スマホ1台ありゃ今でも十分できるよな、、、ま、いいか)

 「それはいい名前だね、でもアマゾンも商品のコンビニ受け取りとかやってるし、アマゾン自体がオムニチャネルを自社サービスとしてアピールしだしたらどうするの?」


犬「そ、、そうか、それは不味いな。せや、オムニチャネルは自分で店舗を持っていることを必須要件としよう!それならアマゾンはオムニチャネルを名乗れないぞ!」

7心の声(そもそも店舗の力が弱まってるからこその新サービスなのに、店舗がないとダメとか、完全に売り側都合の理屈だね、トホホ)

 「それはいいね、早速プレス発表しよう!」

そんなこんなで、要は消費者にとっては、オムニチャネルの内容なんて今でも十分に出来ていること。だからオムニチャネルそのものに何の恩恵もあったもんじゃない。それがイマイチ流行らない理由なんでしょうね。

こういう、意味不明、というか、わざわざ名付けた理由に何の意味があるのか消費者視点ではサッパリなネーミング。てっきりまたIT業界が名付けたんかと思ったら、この名前は流通起点。

IT業界の悪しき慣習が、他業種に転移し始めてますよ。マズイなぁ、、