ふざけるな | テツになる勇気。

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テツってのはね、乗ってりゃいいってモンじゃない。撮ってりゃイイってもんでもない。スジって一人でニヤけていたら通報寸前w。
そう、テツってのは、語ってナンボなのよ(マジかっ

田園都市線で、窓ガラスが割れる事故発生!したようです。

 

源泉。もとい、ソース。

頭ぶつけ電車ガラスにひび=男子高校生けが-東急

http://news.ameba.jp/20160902-515/

 

以下は記事引用です。

「2日午前7時50分ごろ、東急田園都市線上りの準急列車が二子玉川-用賀間を走行中、5号車のドアガラスにひびが入った。東急電鉄広報課によると、揺れたはずみで乗客の男子高校生が頭をぶつけたのが原因。高校生は病院に運ばれたが、軽傷だという。
 車両は用賀駅で十数分間停車し、駅員らがひびの入ったガラスを割って除去。段ボールなどで覆った上で、係員を添乗させて運行を続けた。広報課の担当者は「人がぶつかってガラスにひびが入る事案は聞いたことがない」と話している。 【時事通信社】」

 

鉄道車輛の窓ガラスが割れるなんて、あまり聞いたことないですね。まあ、事故そのものは起きてしまったので、まあ今後気を付けましょうという類の話だと思いますが、この記事に対するネットのコメントの中に、どうしても許せない一言が。もう許せない、激おこプンプンアンビシャス級。

 

なんて書いてあったかというと、まあ混雑時に起きた事故ということで、鉄道会社にもっと混雑を下げる努力をせいよー、的なコメントだったのですが、その書きっぷりが「今は全然努力してないだろ」的な表現だったので、そこが許せない!!と。

 

田園都市線で、ラッシュ対策をなんも取ってない、なんてこと、もしアレが聞いたらもう泣いちゃいますよ、もう知りませんよ、なあ、30000系wああ、言っちゃった笑

 

30000系を知らない人のために、写真をどうぞ。

30000系「こんちは、オイラが30000系ですたい」

 

ヤッパくん「よー、ひさしぶり30000系。東上線はどうだい?もう慣れた?」

 

30000系「うん、そうだね、複々線もあって結構スピードも出せるし、楽しいよ。ずっと地上だから、景色も楽しいしね」

 

ヤッパくん「そうか、それなら良かった。本当に良かった・・」

 

30000系「どうしたんだいヤッパくん、目が浮かないね」

 

ヤッパくん「う・・うん。ちょっとね。田園都市線で事故があってさ。その原因が、鉄道会社がラッシュ対策をちゃんと取ってないからとかいう奴がいて、頭に来てたのさ」

 

30000系「ピキッ」

 

ヤッパくん(あ、しまった、つい口が滑っちゃった!!どうしようドキドキ)

 

 

いきなりSSに入ってしまいましたが、30000系君は最後、黙り込んでしまいました。

何があったのかというと・・・

 

そもそも30000系君は、東武本線から地下鉄半蔵門線経由で田園都市線に乗り入れる「ためだけ」に作られた車輛です。それが今や、本線運用からはほとんど外され、東上線でも地下鉄運用に入らず地上ばかりを走っている日和車輛になってしまいました。ほんとおにかわいそう・・・

 

東武本線(伊勢崎線と書きたいが、確か今はもう東武アーバンチャイコフスキーとうきょうスカイアクセストムマイム線とかなんとかいう、とても覚えにくいカタカナ名称に変わってしまったので正確には名称を覚えておらず、しょうがなく本線と呼んどくw)は、通勤ラッシュ対策として念願の10両編成都心乗り入れを2003年、半蔵門線乗り入れでようやく実現しました。それまでは、業界きってのチビコロ電車、輸送力がミニSLに毛が生えた程度と揶揄される位にちびっこい日比谷線での乗り入れしかできず、逆に混雑度を高めてしまい大臣に視察までされちまった黒歴史がありましたね。それはさておき。

 

30000系君は、来たる半蔵門線乗り入れのために6年も前から準備のため増備してきた車輛だったんです。当時主流の10000系じゃ、やれ加速度が足りねぇとか、車体の幅が太りすぎとかさんざんケチが付いていたので乗り入れを考えるためには当然の選択だったのかもしれませんね。

 

今日から半蔵門線直通しまーっす!でもって半蔵門線用車両も一式そろえてデビューしまーっす!とかいうのは、今日び鉄道業界ではまずあり得ない。ゆえに、6年も前からジョジョに準備してきたわけですよ、丈太郎さん。でも、この「準備期間」がアダになった。

 

30000系「今日から東武本線にデビューっす、無事半蔵門線乗り入れを成功させることがオイラの至上命題っす!先輩方よろしくお願いしまっす!」

 

10000系、20000系、アザラシ「おー、よろしく」

 

30000系「先輩、早速風呂入りたいんすけど」

 

10000系「なんだよおまえ、車輛長げーな。なんだ、10両編成もあるんか。東武本線の風呂は6両までしか入れんぞ」

 

30000系「ガーン」

 

西新井工場長「ごめんね30000系君。東武本線には今のところ、10両纏めてメンテできる工場も風呂もないのよ。ごく一部だけ、朝のラッシュ対策のために10両編成で走ることはあったけど、そのときはまあ、6両と4両をくっつければよかったんで」

 

30000系「ボクどうしたらええねん?」

 

西新井工場長「大丈夫、途中に運転台付けて切り離しちゃえ」

 

30000系「キャー」

 

て具合に、半蔵門線直通時は10両固定を想定していたにも関わらず、開通前当時の東武本線内の都合で、わざわざ10両一編成とせずに6両、4両編成と分けて30000系は増備されてしまいました。これが、後の不幸を呼びます。

 

(半蔵門線開通日)

 

30000系「ようやくこの日が来た。僕はこの日のために生まれてきたんだ、都心を潜って、田園都市にワインレッドの東武カラーをはためかす日がようやくきたぞ!よしっ!」

 

10000系「よくがんばったな、今まで車庫も工場も小人サイズで苦労したろう。これから10両固定でがんばってくれ!」

200系「キミがいなくなると、業平橋の10両特大サイズ車庫もなくなって、またせまくなるね、さびしいよ。でも気にせずがんばってくれよ!」

 

30000系「ありがとうございます先輩達、立派に役目をはたして参ります!」

 

というわけで30000系は立派に、半蔵門線に乗り入れた

 

のですが、、、

 

(田園都市線、朝ラッシュ)

 

乗客1「うわー、今日もホーム人だかりだよ。混んでそうだな」

乗客2「お、電車来たぞ、あれ?ワインレッド?最悪や東武車両やww」

乗客1「マジかよ、今日からこのスジ(ダイヤの業界用語)かよっ」

駅員「列車到着しました!皆さん降りる人優先に・・・」

乗客1「くそー、乗れねー、最悪や丁度中間運転台のところだった、運転台が邪魔でぜんぜん人が入らねーよw」

 

(鉄道会社トップ会談)

☆登場人物紹介

カミジョー:某東急電鉄社長(当時)。世田谷電鉄とか大田市電とか言われるのを極度に嫌う、大東急時代の再来をもくろむ野心家(かもしれない)

 

カスーミー:まだカイチローになってない(w)、某イーストライジングスカイアーバン東武鉄道社長。え?なぜまだ襲名できてないんだって?そりゃーワールドスクウェアがうわnにのをすwfio;l

 

カミジョー「Hey!カスーミー!会いたかったよ!ワールドスクウェアどうだい?」

カスーミー「カミジョー!元気でなによりだ!トムとマイムが相変わらずやってるよ!まあ子会社に売っちゃったけど」

カミジョー「ところでカスーミー!半蔵門線直通車両のことなんだけどさ」

カスーミー「なんだよカミジョー!同じ「東」繋がりの僕たちに隠し事はナシだぜ、なんでもいってくれよ!30000系かっちょいいだろー!?」

カミジョー「そこなんだがカスーミー!30000系は中間に運転台があるせいで人が乗りきれないんよ!田園都市線も国内ワースト混雑率10位内に年中ランクしちゃってて、そろそろやべーのよ、なんとかなんね?」

カスーミー「え?何?どゆこと?」

カミジョー「やだなカスーミー!30000系を半蔵門直通から外せゆうとるねん」

カスーミー「ガーン」

 

というわけで、直通運転前の東武本線の状況に合わせてわざわざ中間運転台を設けた30000系は、田園都市線の非常識な混雑度合いの前に撤退を余儀なくされたわけです。

 

すべては田園都市線を思えばこそ、の勇退でした。

東武初のワンハンドル、東武本線の9割地区では不要な高加速度性能、半蔵門線のサイズに合わせたダイエット・・・そのもの全てを捨てて、30000系は直通から(ほとんど)撤退したわけです。ちゃんと混雑対策を打っているんですよ。それを、「鉄道会社は混雑対策してない」だとー!そら30000系も泣きますわ。

 

田園都市線が混んどるのはしゃーない。比較的後発の路線で線路状態もよく、これ以上改善策がないというのも実情でしょう。それでもね、運転台スペースとしてのわずかな空間を供出するためだけに、自らの創出目的も捨てて地上線に転向していった30000系のことを思えば、なんで「何もしてない」と言えるねん。おい、コレ言うた奴、30000系の顔直視できるか?ん?