〇羽場久美子
・日本は中韓ロという境界を接している近隣3国とすべて外交関係がうまくいっていない。世界的にも異例で日米同盟しか頭にない
・日米同盟に偏在した外交が今日に孤立状態を招いている
・米国や欧州はどんなに憎むべき相手でも必ずホットラインを持っていること
・高額な兵器を米国から買い込んでも日本の安全には貢献しない。逆に中国との無用な対立を煽るだけ
・日本は現在世界で起きているパワーシフトを理解できていない。旧来の先進諸国から中国やASEANを中心とした新しい集団にパワーシフトしている
・米国はアジアに抜かれる恐れを抱く一方で日本よりも中国と結べば巨大な利益を得られる現実に気付いた
・もはや米国は日本を見限り始めている
・日本は経済的に優位だった時代を含め独自の外交を何も展開してこなかった無策のツケが大きい
・日本はアジアの一員として、中国や他のアジア諸国と経済の分野でより関係を強化すること。これは日米同盟と対立しない
〇伊波洋一
・南西諸島を戦場化することが日本の安全保障と言えるだろうか。日本と中国はすでに平和友好の確固とした基礎が築かれている
・日中共同声明(1972)日中平和友好条約(1978)日中共同宣言(1998)戦略的互恵関係(2008)
〇岡田充
・30年前は中国のGDPは世界の3%にすぎなかったが、今は中国15%日本5.6%。中国に追い越され経済力が逆転した現実に向き合う心理的な準備ができていない
・もはや中国やアジアへの「上から目線」通用しなくなっているのに自信喪失の裏返しとして「嫌中反韓」という歪んだ感情が蔓延している
・東南アジア諸国は中国を敵視できない。中国を敵視して米国との同盟強化を叫んでいるのは安倍政権だけ。アジア認識を転換しないと日本は孤立する