〇高橋信彰

・名目GDPは 2012.10-12/2017.7-9 との比較では、年率ベースで 493兆/549.2兆 と11.3%増加。しかし、GDPの過半を占める家計最終消費支出は、4%の伸びにとどまる。これは「失われた消費」

 

・家計消費が増えないのは、賃上げ不足だけではなく、社会保障制度の確立が先送りされ若年層中心に将来不安が高まっているから

 

〇金子勝

・業界団体や労働組合など利害関係団体にぶら下がる政党政治が壊れ、大衆的な支持に頼る、煽るポピュリズムが台頭

 

・地域から構造を変えるボトムアップ型にする必要がある。自民党の復古的な金持ちと大企業優遇の選別主義に対して、弱者を分断させる自己責任の新自由主義政策に対して普遍主義をとることへの説明が必要

 

〇福山哲郎

・時代認識として三つの時代が終焉

①グローバリゼーションから反グローバル化へ

②中間層が崩壊し、分断の時代へ

③法の支配から力とフェイクの時代へ

その中で社会構造、産業構造も変わらざるを得ず、日本の製造業をどうするかという大問題に直面

 

〇井手英策

・自民党がリベラルの政策に追随して社民化・スウェーデン化した。増税してでも人々の生活を保障する方向

 

・世帯収入300万円未満の場合、税引後所得は二百数十万。生活苦を抱える世帯は約33%

 

・リベラルには「企業性悪説」がよくある。日本企業がこの20年に体力を弱めている

 

・EU加盟国で日本より消費税率が低い国はないが、ほとんどの国で格差は日本より小さい

 

・希望の党も一見保守だが、内政面では社民化。自民を含め内政・生活保障では完全に左ブレしている

 

・量的質的緩和により円安を加速させたのがアベノミクスにおける唯一最大の成果。一方では輸入価格は高騰し、株価も上がったがトリクルダウンは起きなかった。株高は官製相場的なもの

 

・アベノミクスで実質成長率は1.1%でバブル崩壊後の0.9%とほぼ同じ。賃金も上がっていない

 

〇藤田孝典

・反貧困もリベラルも弱者救済を訴えていたが、中間層が薄くなって経済的弱者が急増し弱者の意味は曖昧に

 

・資本の側が労働時間に見合った給料を払わない。社会保障の充実か、資本の側に払わせるかのどちらかしかないのではないか

 

・消費税以上に逆進性が問題なのは第二の税制とも言われる社会保険料

 

 

〇小池晃

・昔は保守と革新が対抗軸だったが、安倍政治は保守ではない。自民党は戦後民主主義の到達の上にやってきたが不寛容な破壊の政治へはないか

 

・今のリベラルというのは、個人の尊厳を土台とした、今までの戦後民主主義の到達点に立って政治を考え、つくっていくこと

 

・今の資本主義の達成を踏まえて、民主主義の成果を受け継ぎ、搾取も抑圧もない本当に自由な社会を実現できる、これが社会主義、共産主義。ただ、今までそれを実現した国はない

 

〇樺沢紫苑・岩瀬昌美

・日本人の2人に1人は本を一切読まない。グローバルエリートは日本人の2倍は本を読んでいる

 

・睡眠時間は7時間以上を確保する

 

・仕事内容はメモに書き出す

 

・仕事に制限時間を設ける

 

・読書を。グローバルエリートは月2冊以上読書している

 

・午前と午後で仕事内容を変える

 

〇リーマントラベラー東松

・日本人が海外旅行に出かける機会は年平均1.7回

 

・スカイスキャナで世界中の鉱区路線の最安運賃を簡単に検索

 

・オープンジョー、同じエリア内であれば、往路と復路の地点が異なる場合でも周遊旅行として航空代金が安くなる

・ストップオーバー、乗継都市で24時間以上滞在できる仕組み