〇石坂浩一

・安倍政権が北朝鮮問題で緊張緩和のために行ったことはひとつもない

・安倍首相の発言は、トランプ大統領に追従する発言。大統領の放言で一貫性のある朝鮮半島政策を示せない米国を利用して北朝鮮の脅威を煽り立てているように見える

・北朝鮮は戦争する国力を備えていない。核とミサイルの開発をもって米国の武力攻撃を避けるとともに米国を外交交渉の場に引き出そうとしている

 

〇西谷玲

・希望の党は、「極右」の党。小池百合子氏は保守系団体の日本会議議員懇談会に籍を置いていた。希望は外国人地方参政権に反対し憲法改正に前向き

 

〇天城慶

・小池氏は、核保有の選択肢は十分ありうると語るほどの右派思想の持ち主

 

〇内田樹

・今回の解散は党利党略によるもの。国論の対立があるわけではない。政権基盤は安定している

①森友・加計学園問題を臨時国会で追及されることを嫌ったから

②今の段階なら野党の選挙準備が整っていないので選挙には有利という読み

③北朝鮮ミサイル問題で軍事的緊張が高まり、安倍首相の強硬な政治姿勢が好感されて支持率復活の兆しがあったから

 

・現代の日本の選挙では、勝敗の帰趨はその政党の顔である政治家がメディアにどこまで露出するかによって決まる。メディアに露出する回数の多い人物は社会的に重要な人物である、と有権者は判断する

 

〇佐高信

・前川元事務次官は佐橋滋以来の爽やかな官僚

 

〇前川喜平

・役人として仕事をしていると、匿名性の中にまぎれこんでいくということ。組織の論理を背負うことによって思考停止になり、場合によっては免責されているという気持ちになりがち

・教育基本法改正には賛成ではなかったが、正当な手続きを経て決まったことであれば官僚は従わなければいけない

・教育基本法改正で、国民の教育権的論理から国家教育的論理にシフトしているところがある

・最近の若い男性はポピュリズムに流されがちな層がいる気がする。女性は世界に対する目がある

・世界の中で日本を相対的に見る視点を持つことが非常に大事。日本国憲法も世界中の人が勝ち取ってきたデモクラシーの歴史の中にある

 

〇寺島実郎

・日本の政治が奇怪な方向に向かったのは内閣法の改正のあたりから。官僚主導よりも官邸主導の方がいいんだという時代の空気感や決められない政治に苛立って世論が官邸主導で首相のリーダーシップで物事が進んでいくのがいいと思っていたフシがある。しかしそれで官邸の知的レベルの政治になってしまった

・中韓の学生は確実に近代史を学んでいる。日本人は近代史が抜け落ちている。これが戦後の社会科教育の欠陥