安倍的なるもの
○原 彬久
・現在の国際情勢は冷戦後多角化した。尖閣問題は戦後外交が武力衝突がらみで日本固有の紛争を案件を持ってしまった。尖閣で日本は米国に借りをつくっている。対米依存の深化
・安倍氏の「戦後レジュームからの脱却」は岸氏同様東京裁判史観への批判を意味する。占領軍の「押し付け」現憲法の否定もその部類
○幸田真音
・安倍首相の女性に対する距離感は今風。女性に活躍してほしいを真剣に思っている
・首相は文化や芸術の交流などソフトパワーによる相互理解が大切だということも、各国との首脳会談を通じ身をもって実感している
・明治時代に戻ろうとしているかのような価値観は相いれない
○青木理
・安倍首相には、もともと強固な右派思想などはなかった。根本にあるのは岸信介への憧れと敬愛、岸を批判した左派への反発といった程度の感情では
・安倍首相の縦軸は、大きな志もなく家業を継いだ単なる世襲政治家。横軸には中韓を敵視し、時に蔑視し、「強い日本」の復活を夢見る社会の薄っぺらな風潮があり相互に共鳴もしている
・斜めの軸は、北朝鮮の存在。日本人拉致問題では、日本は戦後初めて朝鮮半島との関係において被害者になった
・世襲ばかり増え政治を牛耳れば民主主義をゆがめる。世襲議員立候補への一定の制限を検討すべき