中小企業研究の第1人者、坂本光司先生の講演会です。
「日本で一番大切にしたい会社とは」〜業績向上のためではなく人の幸せのために経営を〜
講演メモ⤵︎
・本の感想を送ってきた人々(1/4は経営者1/4は社員1/4一般の方1/4学生・障がい者)には極力全員に返事を出している
・なぜ会社がつぶれたのか坂本先生の本を読んでわかった
・社員に嫌われた会社に成長なし。これからは人手不足倒産もあり得る
・業績が悪いのはいい加減な経営をするから
・誰かを犠牲にする経営は欺瞞
・お礼を言われることで人は幸せを実感できる。「ありがとう」と言われる人生を提供する責務がある
・日本には障がい者手帳を持っている人が800万人もいる。誰も障がい者を産みたいなりたい人はいない
・企業経営の目的・使命
①企業にかかわるすべての人々の幸せの追求・実現
②関係する人々が自分たちは大切にされていると実感する経営
・いい企業とは
①業績や勝ち負けではなく、関わる人々の幸せを最優先する経営を実践している企業
②企業にかかわる人々が、自分たちは大切にされていると実感している企業
・企業に関わる主な人々とは5人 五方よし 利他経営
①社員とその家族
②社外社員とその家族(仕入先・協力企業)
③現在顧客と未来顧客
④地域住民とりわけ障がい者社会的弱者
⑤株主・関係機関
・最も重視すべき人とは
経営者や管理職は社員とその家族
社員は顧客と仲間
・顧客・株主よりも社員とその家族
ES無くしてCSなどありえない
ぶれない企業は例外なく社員第1主義経営
・社外社員とその家族を大切にする経営の指標
一方的なコストダウンをしない
一方的に他者から見積もりをとらない
依頼している仕事を一方的に内作・転注しない
適正価格で発注する
取引先にも自社の福利厚生の利活用のチャンスを与える
取引先の利益率も自社と概ね同率
取引先を育てる努力をしている
取引先を同等のパートナー企業として評価・位置づけている
・現在顧客と未来顧客を大切にする経営の指標
顧客にもうそをつかない
顧客に免責のサービスをしない
会社や自分ではなく目の前にいる顧客にとっていちばんいいことをする
全ての顧客に対し感動驚嘆のサービスを心がける
過剰サービスはしない
リピーター率90パーセント以上、口コミ率70パーセント以上
社会的に弱い立場にある顧客を優先
顧客が求める可能な限りのサービスを提供
全ての顧客を、自分の最愛の人という気持ちで対応
・地域住民・障がい者社会的弱者を大切にする経営指標
障がい者雇用率が法定以上
望む障がい者には正社員雇用
障がい者雇用で最低賃金除外申請しない
20年以上勤務している障がい者社員がいる
障がい者の離職率3パーセント以下
重度障がい者精神障がい者がいる、いたことがある
障がい者を支援したり雇用している企業から商品を仕入れたり発注している
特別支援学校の学生をインターンシップ等に積極的に受け入れしている
地域社会に清掃やボランティア活動、施設資金提供をしている
企業施設は概ねバリアフリー
70歳以上でも雇用する