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反常識講座
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http://booklog.jp/item/1/4334971946
故渡辺淳一氏が21世紀を前に書いた本。
今の常識が変わるときが来る。近々あるであろうパラダイムシフトに備えるひとつのきっかけになるだろうかね~
読書メモ↓
①鈍さこそ才能
②腐ったものでも消化しろ
③住むなら猥雑な都会
④遺伝子なんて変えちまえ
⑤もの知り馬鹿になるな
⑥軽率になって恋をしよう
⑦恋愛で頭をきたえよう
⑧無知がオリジナリティを生みだす
⑨ゴマスリも美徳
⑩一夫一婦制が崩れるとき
⑪年をとるほど不良になれ
・いい意味での精神的鈍さは才能である
・胃潰瘍はストレスでできる
・精神の鈍さは健康にプラスに働く
・バリ島で日本人がコレラに。地元の人や外国人はほとんどかかっていない。ということは、日本人が日頃から清潔な雑菌のいない環境にいるから、菌に対する抵抗力が失われている
・アレルギーやアトピーは、体が敏感になり過ぎて過剰に反応してしまうから。一種の文明病。環境が良すぎるためかえって肉体が弱くなる
・人間という生きものは誠実さとか優しさと同時にヤバい部分もたくさんもっている
・都会ではなにをやってもわからないという精神の自由がある。それが活力とエネルギーに
・人間の肉体は精神がどういう状況にあっても、前向きに生きるようにできている
・嘔吐も下痢も悪いものが入って来た時に戻すようになっている
・人体は基本的に「生」に向かって前向きにできている
・危険なことに近づかないことの英知よりも、失敗しても立ち直る英知の方が上
・知識と知恵のもう一つの裏側に、体験することを恐れないというバックグラウンドを入れておかないといけない
・恋の始まりは、なにもせずに、相手がこちらを向いてくれることを待つとか祈るだけでは自ら恋を捨てているのと変わらない
・女性にとっては、一言でも自分を褒めてくれる言葉をいってくれた人のほうがはるかに印象に残る
・もともと男は女に比べて、きわめて性的な生き物。どんな男でも肉体関係に入ることを強く望んでいる
・女性は性的なものよりは、精神的なものが先行し、気が合うとか、一緒にいて楽しい、といったものをまず求めている
・男性は紳士的に振る舞うことが絶対の条件
・男という生き物は、溜まったときには放出せざるをえない困った悲しい生き物
・これまでの日本人の男は、近づくまでが獣で、関係ができたら途端に紳士になるほうが多かった
・恋愛は愛し合うと同時に戦いでもある
・恋愛が順調にいくと、人に優しくなり、他人の恋愛にも寛容になれる
・死に対抗できるのは愛しかない。愛こそ、人間が一生かけて求め探している宝石
・上に立つ人はせめて柔軟な頭でさまざまな人の意見を聞くべき
・人間はいつも新しいものに興味をもち、新しいことに挑戦することを忘れてはいけない
・ゴマスリは知恵と覚悟のいる大変な作業
・人間は清く正しく誠実、なんて嘘でリアリティがない。人間という存在がもともと清く正しく誠実でな存在ではないから「清く正しく生きよ」と教えている
・妻が髪型やメイクを変えたときは言った方がいい
・日本人はどうも変に馬鹿真面目な人間が多いから、本当のことしかいおうとしない
・ゴマスリは人間関係の潤滑油
・現在の一夫一婦制は時代がすすんだやりには束縛が厳しい形になっている。先進国がみなこの制度を受け入れ、国もこの制度が国民を把握し、コントロールしていくには最もやりやすい制度であると信じている。くわえてフェニミズムの流れが一層融通のきかないものにしてきた
・一夫一婦制は極めて民主的な制度
・愛するのは配偶者だけという結婚形態は、一見すばらしい契約のように見えて、その実、極めて恐ろしい契約でもある。結婚した途端、相手の夫しか妻しか愛してはいけないという取り決めが成り立つから
・現代の一夫一婦制は、男が雄であり、女が雌であるためには、性的ボルテージを著しく下げる危険性を常にもっている
・結婚という制度は違う形に変質していく。夫婦や家族という認識も変わり、一族というか集団で子どもを生んで育てる原始社会か母系社会に戻っていくかもしれない
・若者の不良は多いが年寄りの不良は少ない
・老人ホームでは異性との交際はフリーにする
・老人になって不良になるのは並みの才能ではできない。ケタ違いな意志と努力が必要
・江戸時代は武士が一番偉いと思われていた。明治から昭和初めにかけては、軍人は天皇陛下のために死ぬのだと教えられてきた。これらは当時多くの人々に認められていた考え方であり、常識だった。でもいま、ほとんどの人があの常識は間違っていたと思い、そう信じている
・常識とは、そのときどきの、支配的な人々がつくりだしたもの。人間の本質的なものより、その時代の人々をまとめるのに都合いい約束事として考え出されたにすぎない
・戦後、日本の常識の基になったのは、アメリカからもってきた民主主義である。アメリカ的民主主義。これに昔からあった日本的感性がまじり合って、わかったようでわからないものが常識になった