http://booklog.jp/item/1/4620317217
・日本の資本主義は「談合資本主義」
・野中広務の靖国参拝反対論(引用)
靖国神社は明治の始め明治維新を成し遂げたあの革命の志士達の中で官軍として戦った人を招魂社に祀ったのが最初です。以来、天皇陛下の軍として戦死をした人を祀るということで来たわけであります。従って戊辰の役で賊軍とレッテルを貼られた会津藩の人たちや西郷隆盛さん以下西南の役に従軍した薩摩藩士は祀られておらないのであります。又、明治天皇と一緒に自ら命を絶たれた乃木稀輔将軍や、あの困難と言われた日本海海戦で実に見事な戦果を収められ、勝利に導かれた東郷平八郎海軍元帥も病死をされましたので靖国神社には祭られておりません。
昭和20年の敗戦によって多くの人達を祀るようになりました。極東裁判はこの戦争を起した責任は14名のA級戦犯にあるとし、これを日本も認めて、昭和27年サンフランシスコ講和条約に調印して独立国として再スタートしたのであります。そして昭和28年、BC級戦犯を改めて靖国に祀ることになったのであります。それからずっと昭和天皇も春秋の例祭でお参りになっておられました。
ところが昭和53年、松平という海軍出身の宮司さんが、戦争によって勝った方の軍隊が裁いた裁判を正当と見てA級戦犯を祀らないというのはおかしいということで、A級戦犯が靖国に合祀されることになったのであります。このことは周囲には伏せられていましたが昭和54年、これが新聞報道され、世の中に明らかになったのであります。従って昭和54年秋の例祭から、昭和天皇はお参りされておりません。平成天皇も靖国には春秋例祭を含めてお参りにならないという道ができてしまったのであります。中曽根内閣の時に中曽根さんが公式参拝をおやりになりましたけれども、国内外からの批判が強くて一度きりでお止めになりました。
・野中より激しい主張としては、石橋湛山元首相の「靖国神社廃止の議」がある
・中国とアメリカの双方と友好関係を保とうとするのがハト派であり、中国を遠ざけ、アメリカに従属するのがタカ派という構図
・竹中平蔵も木村剛も改革者などではまったくない。竹中はITバブルをはやしたてた張本人
・国家と共に権力と共に歩みながら中立を装う点が三菱や内館牧子の気風
・公明党は「コウモリ党」自民党の国旗国歌法や盗聴法に賛成し、自衛隊のイラク派遣に賛成するほどに堕落した
・政治や経済のテーマを避ける村上春樹は遠足作家
・堤義明 日本の企業はほどんど、封建時代の藩と同じでトヨタ藩であり、マツシタ藩であり、セイブテツドウ藩
・小泉純一郎は一次方程式しか解けない人間。アメリカだけでなく中国とも仲良くする二次方程式を解こうとしない。安倍晋三に至っては一次方程式も解けない人間
・保守の中でもリベラルな石橋湛山、宇都宮徳馬、そして伊東正義らはいずれも世襲を排し、思想の違う中国との関係を大事にした。二次どころか三次四次の方程式を解こうとした
・ホンモノの右翼を自称した田中清玄は、「靖国神社というのは長州の護国神社のようなものに過ぎず、皇室とは関係ないのに、それを全国民に拝ませているのはおかしい」とした
・現天皇は即位されて以来、一度も靖国神社に行っておらず、昭和天皇も敗戦後に一度行っただけでその後は行っていない
・田中清玄 政治家の言う平和とは、戦争をやめるための口実だ
・佐高 保守派の論客福田恒存の果たした役割は確かにあった。しかし久野収や丸山真男らのいわゆる進歩的文化人がいなければ福田もたぶんあれだけの光を放たなかっただろう
・小泉・麻生・石破・中川はいずれも世襲議員でありタカ派、坊ちゃんタカ
・日立と同じ閉鎖体質をもつ松下傘下の政経塾から国際的に開かれた人材は育たない。単純タカ派ではいけない
・辛淑玉「弱い男ほど暴力を使う。戦争というのは口できちんと対応できない男たちのなれの果て」
・小林節「憲法とは国家権力者を独裁者にさせないために、主権者国民が課した枠。それなのに日本政府は簡単に嘘をついて一線を踏み越えてゆく。オンボロ自動車の憲法9条さえこだから改正で最高のスポーツカーを与えたら彼らがどう乗り回すかが怖い」
・小林節「今の政治家は民主主義を心得ず、権力は国民から預かっているという感覚がない。国民もお上に弱い」
・中内功「日本という国は、自衛権はあるにしても戦争は放棄したんです」
・石橋湛山「日本の官僚の根本的誤診は、官吏たる職分を忘れて、政治家になったつもりでいたことである。官吏は政治の設計に必要な材料を整え、其の手足となって働くことを任務とする者である」
・品川正治「米国でさえ9.11を防げなかった」「改憲を志向する財界主流派は勝ち組であり、自動車産業とか情報通信産業とか、強い者、カネのある者の勝ちという価値観は、米国の軍産複合体関係者とぴったり一致する」「(戦争体験者として瀬島を指して)兵隊として見る戦争と、参謀として東京などにいて見る戦争は全然違う。彼らは本当の戦争を知らない」
・安倍に少数の批判はとじっくり議論する度量があるとはとても思えない
・イワン・コワレンコ「(日本人は)集団主義で勤勉な半面、権力に弱い。それが日本人の民族的特性だ。何か命令されても言い争うことがまずない」
・アメリカに従順という体質は、福田から小泉純一郎に受け継がれた清和会というタカ派の派閥の伝統ではないか
・戦争について被害は強調されるが、加害は忘れがち。しかし加害こそ忘却の淵に沈めてはならないもの
・佐高は「人の批判だけして飯を食っている人間」の一人かもしれないが、竹中平蔵は「人を持ちあげて飯を食っている人間」
・後藤田正晴「どうも世の中が国家主義的な傾向が強くなってきている。しかも強者の論理、すべてが。これが心配だなあ」
・タカ派はイデオロギーにこだわる人、ハト派はそれにこだわらない人
・書籍メモ
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湛山除名―小日本主義の運命 (岩波現代文庫)
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・権五埼「歴史はつじつまの合ったきれいなことだけをつらねることではない。誇りとともに恥もかみしめる勇気が必要」
・ネール(インド歴代首相)I love India with full of dislike.私はインドを嫌悪で愛する。