○西谷玲
・浜矩子氏「野党にとって対案路線というのは幻想。提案しても実現しない。明確に反対と主張し、その理由を理路整然と説明すればよい」
○佐高信
・安倍能成氏 教養とは何か「教養とは相手の立場を理解しようと努力することに始まる。教養のない者とは自己主張するだけの者だ。どんなに知識があっても、教養があるかないかは相手の立場を理解する態度を示すかどうかによって決まる」
○北村肇
・田中角栄ブームはいまの政治に飽き足らない人が多いこと、その背景にはロッキード事件が冤罪であったとの見立てから「米国に楯突き、つぶされた政治家」に対する判官びいきがある
・ロッキード事件は冤罪の可能性が極めて濃厚「日中国交回復」と「日本独自の外交」が米国の虎の尾を踏んだ、と推測していたが、本の限りでは後者は的を得ていない
・同事件が自民党議員の米国に対する恐れを生んだのではないか。米国の暗黙の脅しと恐怖が日本を米国の属国にした、これこそが最も重要な真実
○マイケル・ペン
・今こそ民進党は他の野党と共闘および政策調整を強化すべき
・現在の連立与党に変わりうる真の選択肢とは 護憲・再生可能エネルギーの促進・社会福祉の充実・労働者の権利向上・オープンで思いやりのある社会の形成 は安倍政権に対抗して提言できる
○猿田佐世
・トランプ大統領就任は、日本の我々が対米従属だけを判断指針することができずに、自らの頭で外交・安全保障について考えなければならなくなった戦後初の機会
・安倍政権は、自ら強く希望してきた軍事力の拡大を、米国の声を追い風に実現しようとしている
・今こそ、日米外交はおかしい、と考えていた側が今後の日本の外交・安全保障のあるべき姿を提言すべきとき
○雁屋哲
・福澤諭吉がアジア侵略と「天皇のために死ぬ」のを美徳とするような狂信的ナショナリズムの形成に密接にかかわっていた歴史的事実(教育勅語に感泣したことなど)。氏がなぜ民主主義の先駆者なのか?
・いい加減に福澤のような人物が最高額紙幣の肖像画になっているおかしさに気付くべき。福澤が偉人と見なされている限り、日本は過去を反省せず、清算もできない国だと隣国からみなされ続ける
○日本の歴史上最大の出来事であった、1945年の敗戦を二度と繰り返してはならない、という「愛国」的思想から、安倍政権の戦前回帰的な諸政策を批判する人も少なくない