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池波 正太郎は、「鬼平犯科帳」などが有名な戦後を代表する時代小説・歴史小説作家。自身美食家であり教養人であり、男の作法というテーマで男の生き方についての氏なりの達観が光ります。

 

 

読書メモ↓

 

 

・食べ物屋さんや宿屋はトイレがきれいな店でないとダメ。神経の回り方が大事

 

・お刺身を食べるときは、わさびをお醤油に溶いてはダメ。刺身の上にわさびを乗せてわさびの香りを残しておく

 

・蕎麦は各地によって違う。蕎麦は二口三口でかんで飲み込むこと

 

・つゆは少しだけでよい

 

・人間というものは自分のことはわからない。そのかわり他人のことはわかる

 

・家というものは人間の性格を変えていく

 

・女は現実に生きることについてはものすごく強い。でも神経の働きは自分と自分のすぐまわりのもの中心になる傾向も

 

・昔も今も、料亭や旅館の女将は履物を見て、客の懐具合を判断する

 

・自分のことを客観視することができるようにする訓練が大切

 

・いい万年筆やいい腕時計は男の武器。実際に仕事で使うものに凝ってみる

 

・男の顔をいい顔に変えていくことが男をみがくこと

 

・大勢の人間で世の中は成り立っていて、自分も世の中から恩恵を受けている

 

・男の運を落とす女もいれば、女の運を落とす男もいる

 

・矛盾だらけの人間が形成している社会もまた矛盾の社会

 

・人間は生れ出た瞬間から死へ向かって歩み始める。生き甲斐が絶えぬ人ほど死を忘れるが、その生き甲斐も死に結びついている

 

・仕事・金・時間・職場・家庭・男と女の人間関係・衣食住すべては男のみがき砂として役立たないものはない