http://booklog.jp/item/1/4906913539

 

先日、著者の座間宮氏の勉強会に参加してその場で購入した本。サインしてくれました。

座間宮氏は放送作家出身ですが、自らの使命を選挙ジョッキーとして全国で活動されています。

 

日本の民主主義は戦後に与えられた憲法によって定着しているものの、政治文化としての根付き方は全体として世界最先端とは言えません。氏が唱えている選挙をエンターテイメントととらえ、少しでも選挙と政治に関心を持ってもらい、投票率の上昇に結び付けていくか、それが大事なんだろうと思います。

 

 読書メモ↓

 

・野党共闘は目的ではなく手段

 

・情報と付き合うには、好き嫌いは完全にNG!

 

・広く薄く知るといつか広く深くもなる

 

・本当に勝ちたいなら相手方の動向に目を向ける

 

・選挙だけが国会の議席配分を変えられる

 

・民主主義は常に完成しないもの。敵となったり味方となったりお互いを尊重して楽しんでやること

 

・ほとんどの国民は論理ではなくムードで動く

 

・人間はそもそも「自分が正しい」と思う本能を持っている

 

・自民党・公明党は支持母体が比較的盤石でいつの選挙でもある程度の票数獲得は選挙前に確定できる

 

・2014年の衆議院選では与党と野党の票は互角だったが、結果は与党が2/3以上の議席を確保した。それは野党が割れていたから

 

・信念通りに投票すると自民党を勝たせてしまう場合がある

 

・投票した人の半数が不満を感じる

 

・政治的関心が高いフランス人はカフェで票読みの会話をして戦略的投票をしている。日本人もそうしなければ

 

・野党五党の共闘は戦略的投票ができない人の票をもまとめる戦略。これによって世論がより反映された国会の議席数の配分が生まれ、与党の力がより世論に近づく

 

・受益者負担の原則から、自分たちが応援する候補者にはお金で支援するとが必要。それをやっていない野党が負けるのは当たり前

 

・日本人は口は出してもお金は出さない「口だけ番長」政党。「口も出してお金も出して人も出す」のが正しい

 

・人は自分の都合の良いことを真実だと思いたがる

 

・今の自民党の暴走は、野党のせいでもあり、さらにいればあなたのせい

 

・自民党を潰すより、野党に頑張らせる方が得策

 

・自分の選挙区の勉強会をやるといい

 

・私は勝ちたいから、都合の良いことばかり考えず、遠回りでも確実に到達できる方法をやり続けデータを公開する

 

・日本人は忘れっぽいのは本質なのでそういうものだと思って選挙対策をするのが一番大事

 

・そもそも世論操作はするもの。官邸・政府は会見などで世論操作している

 

・人間がやる情報活動はかなりの度合いで世論操作

 

・リベラル紙も保守紙も両方読むべし

 

・どちらが正しいかどちらが間違っているか、という単純なものの見方はやめる。一方からの情報ではなく、全体を見ること

 

・毎日欠かさず、読売・産経・朝日・毎日・日経・東京・これらの関西版6紙・沖縄2紙を読む

 

・読売は官邸の動き、産経は官邸+右派、朝日はリベラル+アメリカ、日経は経済界の動向、毎日と東京はリベラルの動向を知るために読む

 

・野党はまず謝罪の時間に充てろ

 

・選挙で勝つことが最上位の目的

 

・連合と共産は相性が極めて悪い

 

・野党共闘とは①連合側が支援する候補の票を拡大②保守票の切り崩し③共産票をまとめる のが戦略

 

・与党が圧勝しているのは小選挙区が原因というよりも野党が割れているから

 

・リアリストは最悪を想定して最善を願う

 

・戦争を止めるのは議席数

 

・先の衆議院選、沖縄一区は自民党支持者も野党共闘の共産党候補に入れたから僅差で勝った

 

・沖縄の選挙パターンは3番目の妥協案。理想を追い求めているのではなく、実質的なものを追い求めることも重要

 

・野党共闘のメリットは、野党票がまとまり、結果が分からなくなることで投票行動を変えらえること

 

・福島県知事選で、共産党である前に福島県民、と共産党は戦略的に動いた

 

・地元の政治情勢を学ぶことは、野党共闘のために役に立つ

 

・政府は税金を使ったり、外交を遣ったりしながら選挙運動をやっている

 

・政策はもちろん大事だが、人知主義もまた政治

 

・小異を活かして大同につく

 

・敵は習慣、これを改めれば味方は習慣になる

 

・18.19歳の新有権者対策を行う

 

・日本人は選挙に行かないと本当にヤバい

 

・日本に住む人のほとんどは、外国の選挙状況や政治に対する人々の考え方を知る機会がない

 

・欧米では選挙権は登録を自分でしないと投票権が得られない仕組み欧米では選挙権は取りに行き選挙は受け身ではない。日本は選挙権を預かる発想。これは文化歴史的なもの。

 

・福沢諭吉「この国民ありて、この政治あり」国民以上の政治はなされない

 

・日本では政治教育がなされて来なかった。民には知らしむべからずの意識もある

 

・日本の政治の歴史は、天皇がいて、天皇の権威のもと、官僚などで構成された機関が行政。そのシステムは変わっておらず、文化になっている。長い間、神の名で行政を行ってきた官僚が国民の方を向くわけがない。それを変えるのは選挙で国民が政治家を選びその文化を変化させる。国民が政治家と官僚を監視し続けないといけない

 

・アメリカの中高等教育は、授業で討論が行われ、日常的にニュースや新聞の政治面や経済面を見ることが求められている

 

・フランスでは、保守とリベラルが話し合い、極右の台頭を抑えた

 

・人間は自分の利益になることを一番に考えているが、少し立ち止まって自分のやってみたいこと、これから行うことは自分だけでなく日本の国民全体のことを考えてみるクセをつける

 

・政治家を支える資金は汚いものではない