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I帯津先生は、わからないことをわからないと言う。一方的に断定しないその姿勢はつよ信念と勇気を感じる

 

I健康法は「これ一つ」ではダメ

 

I世の中のことはほんとうはなに一つ、確実にわかっていない

 

I西洋医学も尊重し、東洋医学も決しておろそかにしない

 

I自分の体の欲求を知ることがかなり難しい

 

Oやみくもに水を飲めばいいというものではない、体の欲求に応じてのどが渇いたら飲む程度でいい

 

O塩分は必要ある程度意識的にとったほうがよい

 

O牛乳は無理して飲まなくても良い。好きな人は適量飲んでも問題はない

 

I「中庸」というのは平凡だがじつに深い言葉

 

O肉は体のためには必要ないが、心のため、生きている楽しみのために食べるもの。ほんとうに旨いものを食べるときの喜びは自然治癒力を爆発させる

 

O1日三十品目食べなければいけないという栄養学的根拠はあいまい。こだわる必要はない

 

O空腹を感じたら、朝食はとるべき。無理して食べることも、無理して飢餓状態をつくることもない

 

O酒は欠かさず飲んでいい。飲み過ぎないこと

 

Oコーヒーは嗜好品として飲むなら良い

 

O緑茶はガン予防になるかはなんともいえない。食品の効き目に関する医学的根拠はあいまい

 

O水は大事だが水だけで病気は治らない

 

O玄米食は一つの思想。おいしく食べて飽きてきたら休むのもよい

 

O体は温かく保たれるほうが良い。そのために日頃薄着で鍛えるのもよい

 

O「抗」抗う(言葉)というのはあまり善くない。アンチ、どれも不自然

 

Oうがい、手洗いを忘れても問題ない。抗菌・防菌という考え方のほうがおかしい

 

O体調を見ながらのウオーキングは、体に良い。歩きながら調身、調息、調心を心がけるのはさらに良い

 

Oお風呂は体に良い。長風呂はかならずしもいいとはいえない

 

O人類は古代から睡眠時間は5-8時間。休むときはしっかり横になって骨を休める

 

O便秘と大腸ガンとは直接的関連はない。通便には気を配ること

 

O命は流れ動くもの。完治したしないを論じることは意味がない

 

O熱は無理して下げないほうがいい。余裕があれば身体を温める漢方薬などでゆっくり下げる

 

O若い人はインフルエンザにかかって免疫をつけたほうがいい。お年寄りには予防注射を

 

Oガンを発見して何もしないという選択は医者も患者もなかなかできない。自然退縮、消滅の例も少しある

 

Oストレスは人間が背負わなければならない宿命。なくすことより、うまく付き合うこと

 

O信頼できることは自分の直感。それを磨くこと。そのために調身、調息、調心を揃えた気功、ヨガ、太極拳などをつづけるのも良い

 

O人間はほんらい、明るい存在ではなく、悲しくて寂しいもの

 

O呼吸法は吐く息を長くすること。自分に合った呼吸を見つける

 

O健康法のリーダーは80歳前後のその人にとってちょうどいい時期に亡くなっている

 

O人生にはほどよい終わりの時期がある

 

O長寿の人は他力本願

 

O養生法は「気休め、骨休め、箸休め」(食べ過ぎ)

 

O食は万人向きではなく、人によって異なる個性的なもの

 

O夏目漱石「野分」

「理想の大道を行き尽くして、途中にたおるる刹那に、わが過去を一瞥のうちに縮め得て始めて合点が行くのである」

理想に向かって行き、斃れる一瞬に自分の全過去が流れて、それを見ながら死ぬ死生観。これがいい

 

Oホリスティック医学 身体、心、命が一体となった人間まるごとをそのままとらえる医学