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・呉智英 民主主義は少数者の立場を尊重する思想ではなく、多数者の立場を少数者に押し付ける思想

 

・民主主義は平等を担保しない。マジョリティがマイノリティの意見を抑圧するシステム

 

・自分が抑圧されていると感じている人間が他者を攻撃することに熱中する

 

・民主化したくてもできないのが今の中国。中国は一党独裁だからこそなんとか13億人を統治できている。民主化は社会が成熟してから。

 

・大麻取締法の当初の目的は進駐軍が日本で大麻を吸うのをやめさせるためだった。大麻だけが特段体に悪いというわけではない。大麻と麻薬は別物

 

・大麻が合法になって困るのは大麻を取り締まることを仕事にしている人だけ

 

・リスクをとったとき、リスクをとらなかったときにはどんな不合理なことが起きるかということを勘案して考えてどちらが正しいかを判断する

 

・官庁の権力の源泉は許認可権をもっていることにある

 

・車検が厳しいのは車検が安全を旗印にした国交省の利権になっているから

 

・フランスを除けばヨーロッパでは概ねその国のトップの大学は私学

 

・養老孟司 野蛮な国がよその国を乗っ取ってきたのが世界史の流れ

 

・生きていることは本来、危険とつねに隣り合わせなのが自然

 

・産婦人科医や小児科の医者になる人が減るのは、医療過誤で訴訟が起きるから。割に合わない職業を選ぶ人は減る。結局クレーマーが自分たちの首を自分たちで絞めている

 

・政治家は他人をコントロールしたい願望がある

 

・国民をコントロールすることは健康と環境という錦の御旗を掲げないかぎり、民主主義の世の中では不可能

 

・法律が増えれば増えるほど税金も借金もどんどん増える

 

・(内田樹)無意味なことを人にやらせるのが権力

 

・天皇は完全に基本的人権を奪われている

 

・美濃部達吉の天皇機関説は今になってその正しさが実感される状況

 

・無色透明な存在性が天皇制の安泰さを保障しているところがあり、だからこそ「愛国」者たちが、「愛国」と天皇を強く結び付けようとすればするほど、天皇制は危うくなるのではないか

 

・強制によるコントロールはそれほどうまくいかないのが現代社会

 

・現行の日本国憲法はアメリカに押し付けられたものであることを利用し、日本の国益上都合の悪いことは、アメリカの言うことを聞かないための盾として憲法を有効に使ったほうがいい

 

・自主憲法を無理につくったところで中国にもアメリカにもむしろ警戒される

 

・なかなか変えられない憲法をうまくしたたかに使っていけばいい。実利的に考えた方がいいい

 

・英語をみんなが覚えるよりも精度の高い自動翻訳機が開発されることのほうがよほど早く実現する

 

・言語を統一したら世界多様性は減少する。グローバルスタンダードはひとつのイデオロギー

 

・世界を統一しようとすると、むしろ無理が生じる。理想社会を追求すると、理想に沿わない者を弾圧排除する方向に傾く

 

・英語を時間をかけて学習しても実利的ではない。(池田氏は大学の講義をほとんど英語で行っている)

 

・中国の右翼が沖縄も中国のもの、と言っているらしいがその言説が説得力を持たないのは沖縄に住んでいる人が中国語を話していないから

 

・英語を話せる人しか出世できないとなるとその会社の業績は落ちる可能性が高い

 

・人間が土地を国境によって分けることができるのは言葉があるから

 

・アメリカはキリスト教の伝統があって、性的なタブーは日本よりも多い。日本はおおらか

 

・ポルノを規制するのは、為政者の好みとしてポルノが気に入らないだけのこと

 

・健全と不健全は誰でも客観的に判断できない

 

・中世ヨーロッパでは技術はギルドで継承された囲い込まれた秘伝ものだった

 

・フランス革命以降身分制度が崩壊し、秘伝の技術が公共化し、技術者の養成と近代科学のマニュアル化が始まった。科学への認識が変わっていった

 

・科学技術は金儲けと強く結びつくようになった

 

・ダイオキシンで死んだ人は一人もいない

 

・ダイオキシン法によって超ハイテクの高級焼却炉を各自治体のごみ焼却場に導入したことにより、膨大な税金が使われた

 

・摂取するダイオキシンの95%以上は食品からであり、焼却炉ではない

 

・国民の安全と健康を守るためという名目で監督官庁と業者が税金を使って大儲けした

 

・京都議定書(2005)に、ロシアが加わったのは排出量取引で1兆円稼げる計算が成り立ったから

 

・IPCCの第三次評価報告書に掲載されたグラフは捏造だった

 

・21世紀に入ってから地球の温度は平均で0.07度下がっている(地球温暖化ではない)

 

・地球温暖化が進行していること、それを止めるためにCO2の排出を削減しないといけないという通念は日本では覆っていない

 

・ドイツの太陽光エネルギー買取制度はドイツ環境政策史上最大の失敗だった。中国メーカーが残り、ドイツの太陽光発電会社は破産してしまった

 

・風力発電は風が強く吹かず安定しない日本には向いていない。地熱発電には期待

 

・外来種が日本固有の在来種を滅ぼしている、のはウソ。ブラックバスによって絶滅した得異物種はいない。ブラックバスは日本に定着している

 

・日本列島史上最悪の外来種はイネ。日本人は遺伝子汚染が進んでいる民族

 

・自分たちの都合のいいように外来種を定義して駆除しないほうがいい

 

・早期にがんが発見・治療されても生存期間はほとんど変わらない

 

・何もしなければ医者は儲からない

 

・高血圧の基準が2000年に変更され、日本の高血圧人口は倍以上の3700万人に

 

・健康でだますのは金のため

 

・日本の男性の喫煙率は1960年代は8割以上だが現在は4割弱。肺がんの死亡者数は1960年代の14倍。反比例している

 

・清潔にするほど免疫力が落ちる。トイレの便座よりもPCのキーボードのほうが汚い

 

・副流煙が危険ではないことが科学的にわかっている

 

・科学的言説は多数派で決まってしまう傾向が

 

・現代は貨幣経済で動いていて依存している

 

・現在の世界はウソのバーチャルな貨幣がホントの実物のモノをの世界を支配している

 

・安い労働力のところで製品を安く作り、それを高く売れるところへ運んで儲けるのが資本主義

 

・世界的に労働賃金が平準化されていくと、日本で売るものは日本でつくった方が安くなり、グローバリズム的戦略よりも国民国家化したほうが安定性が高くなる

 

・中国とインドの人口は世界の半分に

 

・安倍総理が国民国家の理念を強化することは、究極的にはグローバリぜーションと背反する

 

・中国との戦争に勝ったところで何を得られるか

 

・国民国家としての日本の繁栄を願うなら、地熱発電やバイオマスなどの国産エネルギー開発に注力したほうがいい

 

・本来、年金を国が仕切るなんてよけいなお世話

 

・紛争を回避するには人口が減ったほうがいい

 

・グローバリゼーションが進めば正社員は減り、平均賃金が減る

 

・二極化が進むと貧乏人も増えるが、貧乏人の購買力は資本家にとっても必要

 

・GDPの6割は個人消費。消費を増やせば経済は良くなり税収も上がる

 

・ベーシックインカムは共産主義・社会主義的な姿勢から貧乏人を救済する考え方と、社会保障制度を全体主義的ととらえて否定する冷徹な合理主義とする考え方とふた通りある

 

・分業システムと貨幣経済と資本主義は固く結びついている

 

・グローバルキャピタリズムを成立させるには人口が増え続けなくてはならないが人口が減少したほうが人間ひとりの価値が相対的に上がる

 

・(松原隆一郎)現代でもっとも勢力を持つ政治的な価値観は自由民主主義

 

・池田氏は「構造主義進化論」反ダーウイニズム思想を唱える異端の生物学者