中国、アラブ、欧州が手を結びユーラシアの時代が勃興する/ビジネス社
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副島氏が去年出した、氏の分析よる世界の政治経済トレンドについて書いた本。

この不透明な時代、未来を予測することは難しいのですが、


①これからはユーラシア大陸の時代。16世紀から500年続いた海の時代が終わる

②世界の覇権はアメリカから次第に中国に移っていく。中国とロシア、アラブ世界とヨーロッパが組んでインドも加わって新しい世界が生まれようとしている。勃興するユーラシアの時代

③中国崩壊論者は考え方を変えないと、世界の動きから自分自身が取り残される。私たちは、同じアジア人として生きていくしかない


氏が主張するこの近未来における三つの認識は、中国を中心とする新しい世界の政治体制。確かに、欧米の大航海・産業革命・帝国主義の時代は、世界史の中で唯一中国が取り残された時代でした。


それが中国に戻ってくる。多くの日本人にとっては目を背けたくなるものかも知れませんが、日本は経済力はあっても黄昏の極東の島国。米国との関係は維持しつつも中国を中心とするアジアシフトをしないと日本は世界から取り残される危機感を感じます。




読書メモ↓

・今こそ人民元を買うべき、元高トレンドに


・米ドル世界一極通貨体制は動揺している


・ロンドンのロスチャイルド家で現物の金価格が決められていた時代に世界が戻りつつある


・イギリスは中国に接近して中国とともに世界の金融市場をつくる決断をした


・中国は世界一の金保有国


・台湾のタワーレジデンス100㎡は4億円。なので台湾人が都心の不動産を爆買いした


・海外からの日本投資熱①円安②海外不動産の高騰③各国内の不動産投資規制


・海外投資家の多くは投資の出口を東京五輪前と考えているので2019年に売却されるリスク


・アメリカによる、敗戦後70年も続く日本支配の現実のひどさこそを真正面から言うことが本当の右翼・愛国者。中国叩き、韓国嫌悪をやってはいけない


・ヨーロッパ諸国はロシアと裏で話し合っている


・これからはユーラシア大陸の時代。16世紀から500年続いた海の時代が終わる


・世界の覇権はアメリカから次第に中国に移っていく。中国とロシア、アラブ世界とヨーロッパが組んでインドも加わって新しい世界が生まれようとしている。勃興するユーラシアの時代


・AIIBとBRICS銀行の始動と上海協力機構(SCO)が中国・ロシア・中央アジア諸国中心の集団的安全保障の軍事協力機構になる


・一帯一路で中国とヨーロッパが陸路とカイロでつながる


・自分だけ意地を張っていると世界の笑い者になる。アメリカさまに義理立てしているともっと孤立する。中国崩壊論は幻想


・中国人が怖いのは中国人。人類5000年の歴史で世界帝国をつくってきた自信と過去の実績がある。日本は中国の文明の周辺属国であり、その運命から逃れられない


・江沢民派は2017年に全て消える


・何事も現地に行って自分の目で見なければダメ


・中国はインド洋にメガフロート(浮体構造物)を建設して港代わりにして、公海上に貿易基地をつくる


・中国は人口16億。うち8億が農民。都市部に5億人も恵まれない若者がいる


・中国の一帯一路構想で地球規模の輸送路をつくり、物流コストを1/3に減らす。これによってユーラシア大陸の内陸部に巨大な需要をつくる。こういう構想は小さな日本列島に立て籠もって他人の悪口ばかり言っている人間たちの頭からは出てこない


・一帯一路構想は、日本やアメリカを相手にしていない。戦争しているヒマはない。アメリカがけしかけれくる戦争に巻き込まれなければいいと中国はわかっている


・帝国といえども戦争をしたら亡びることを習近平はわかっている


・実は日本が一番世間・世界知らずで危ない


・オバマは任期中に、キューバと南米諸国との和解、イランの核抜き制裁解除による取り込み、北朝鮮問題を解決に向けている。北朝鮮問題は中国と連携している


・日本国内の対中国言論は強硬であり、中国崩壊論を今も唱えている。その層が安倍政権を支えており、500万人くらいの企業経営者や自営業者の層


・日本の反共右翼たちは、現実の世界を冷静に理解しない人々


・「アジア人とうし戦わず。ともに繁栄していく。戦争だけはしてはならない」


・日本はアメリカ帝国の弱体化に応じて少しずつ部分的に独立を達成するしかない


・中国に従属する日本になることは堪えられない、と思っている右翼から穏やかな保守層まで。日本は自ら帝国になる力はない。経済大国である時代も終わった。この冷酷な事実を見ないで、中国の興隆に冷静に対応できない


・現在の世界はアメリカと中国のG2体制で動いている


・中国を世界戦争に引きずり込もうとしているのは、アメリカの凶暴なネオコン派とヒラリー派と軍産複合体


・オバマは徹底したハト派。日本で懸命に反対し、妨害しているのは安倍政権。その政権を形づくっているのが特殊な宗教団体(ムーニー)幸福の科学と幸福実現党・生長の家はそのムーニー


・アメリカの政官財部門はすべてロックフェラー財閥によって支配されている


・2047年まで香港は今のままで運営される。一国二制度の真の意味は、中国がイギリスの世界の経営の仕方を学ぶこと


・中国は台湾に香港同様一国二制度でがまんしろ、と言っている


・中国崩壊論者は考え方を変えないと、世界の動きから自分自身が取り残される。私たちは、同じアジア人として生きていくしかない


・世の中はきれいごとではない。きれいごとの理想主義だけを言うと必ず反動がくる。人間という生き物そのものに悪意がある


・南沙諸島は4国(中国・ベトナム・マレーシア・フィリピン)が入り乱れて実行支配している


・中国が主張する第9段線は無理がある。全体を分割すべき。でも中国は引かない


・尖閣諸島は中国のものだと考える。理由はカイロ会談=ヤルタ会談=ポツダム宣言で日本が自分の意思で主権を放棄した。戦勝国が敗戦国に押し付けたとあとから言っても世界では通用しない。条約は守らなければならない。それを放棄するならば連合諸国に戦争をするしかない


・私たちは世界で通用する考えに従わなければならない


・実効支配には、正しい所有権(国家主権)がない、という意味が含まれる


・安倍首相は日本国内ではいたい放題だが、外国の会議では控え目


・東シナ海・南シナ海のことでは、アメリカの国民は本気になれない


・南鳥島・沖ノ鳥島は島ではなく岩礁


・歴史の教訓は、いいかと思って火事場泥棒をしてはいけない。何十年後かに必ず自分に報いがくる


・1966年から10年間の文化大革命で1億人が餓死や撲殺死で死んだ。これで日本人はすっかり中国ギライになり、恐怖の対象となった


・中国はGDPの25%くらいを持っている。中国は復興し立ち直った


・世界の覇権は1914年にイギリスからアメリカに移った


・ISはすべて計画されたもの。同じアラブ人同士を戦わせ、殺し合いをさせるため


・AIIBの動きに取り残されたのがアメリカと日本。日本はコソコソ参加する可能性も


・中国は16億人を食わせることを考えている。そのために、豊かになるためのユーラシア大陸の大開発