○香山リカ
改憲の後ろ姿が見えてきた今こそ必ず自民党は分裂する
○木村草太
公明党もおおさか維新も9条改正に反対している。自民党議員の中でさえ、自民党改憲草案に疑問を呈する人も多い
公明党が主張している環境権は、開発行為や原発再稼働の差止めの根拠に使われるため、自公政権の政策に好ましくないと判断した
おおさか維新の、教育無償化・道州制・憲法裁判所のための改憲、この大部分は法律で実現可能であるにもかかわらず法制化されていない
今回の選挙は、改憲論議は拒否しないものの、9条改正や自民党草案については、むしろダメだという国民の意思が確認された
○白井聡
参院選で印象深かったのは有権者の無知。今回の選挙で自民党を支持することとは自民党主導の改憲に賛成すること、という自明の理を理解していないほど盲目な有権者が大多数
○ちばてつや
参院選で、特定秘密保護法と集団的自衛権は容認されることとなった
○寺田ともか
集団としてではなく、個人が、独立した大人がたったひとりで考え、何をすべきか判断し、それに基づいて行動することが大切
○中野晃一
改憲派の狙いは、代案を出せ、という改憲を前提としたムードをつくり、護憲論を守旧派として孤立させること
ここの自由で尊厳あるくらしを実現するという喫緊の課題に取り組むことこそ、必要のない改憲への代案
○南丘喜八郎
自民党が結党以来掲げてきたのは憲法改正ではなく自主憲法制定。改正は占領憲法を米国の了解を得ながら条文を修正すること。つまり、戦後レジュームからの脱却ではなく、戦後レジュームの強化であり対米従属をさらに深化させること
○朴慶南
憲法改正、と言うと正しく改めるかのようだが、憲法が元気を取り戻す憲法回生の方がふさわしい
○茂木健一郎
一般論として、憲法を時代に合わせて変えていくこと自体は悪いことではない。問題はその方向性。同性婚など多様性を認めること、格差の是正、教育を受ける権利のさらなる保障など価値ある改正ならば良いが、時計の針を逆に進めるようなことでは、改悪にしかならず、何よりも本当の国益に反する
世界のさまざまな場所で、古い国家主義が復活しているように見えるが、これはグローバル化という歴史的必然に対する一種の反動であり一時的な現象。その証拠にどの国でも徐々に、世界に開かれた経済、文化、社会の方向にシフトしている。それが繁栄の唯一の道だからだ
○森達也
全米ライフル協会が主張する、
銃を持った悪人に対抗できるのは銃を持った善人だけだ
に共感する日本人はほとんどいないはずだ。でもこれは世界的なスタンダードでもある。軍隊の存在理由だ。この国はその常識へのアンチテーゼを提示した。戦争から縁を切れない人類に対して、唯一の道を選択して実践した。ただし怖い。隣近所はすべて銃を持っている。
○吉田照美
テレビも新聞も、自民党の改憲草案についてきちんと報じるべき
そもそも安保関連法は憲法違反。憲法尊重擁護義務がある国会議員がそれに違反する形で強行採決して成立させたもの
改憲の対案は日本国憲法