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鍵山氏の、「凡事徹底」という言葉、掃除を自ら率先して人の心の荒みを取り除く、という考え方には長年共鳴し、自分もそうありたいと思っています。なので氏の考え方はメモして実践したいです。

しかし、鍵山氏が、掃除で世の中をきれいにすることはいいとしても、権力への批判や反対への活動をも「心の荒み」として否定するかのような活動されていることは、氏の政治的意図が今回改めてよく理解できました。人々の言動から政治的意図を読み取ることが私の日常でもあるのです。困ったクセですが・・・


具体的実例としては、

放送法遵守を求める視聴者の会の呼びかけ人に名を連ねていることや沖縄の基地反対運動に反対していること(もちろん、それらすべてが否定されることでもないが)は、概ね政権側・権力側の方だということ。 憲法や法的整合性とそこに記されている言論・表現の自由を守ることは、美しい日本を守ること同等に大事なこと。

http://ho-no-mori.jp/?p=434

氏の実践内容については尊敬もするが、個人的には政治的意図については全肯定ができるわけではないので、このメモでもって本を手離すことにします。内容そのものはとてもいい本です。



読書メモ↓

鍵山秀三郎氏
「凡事徹底」

 

・世の中の人は、誰でも人並みでは満足できない

 

・最初からできる、簡単なことをやろう「誰にでも出来る簡単なことで人に差をつける」

 

・気づく人になるためには、①単純で単調で、ごくありふれた小さな事をいつも大切にする、②人を喜ばせる

 

・財産がなくても心がおだやかに平穏に生きれたらいい

 

・根が育たないのに、樹が大きくなるということは、ゼッタイにない。細根を深く広くはる努力を

 

・すべて根気よくやっていると、平凡の中から生まれる非凡さが生まれてくる

 

・履物をそろえる

 

・人間の魅力は、人に与えることによってどんどん増えていき、逆に求めることによってその人の魅力はどんどん減っていく

 

・「人の心の荒みをなくしたい」平凡なことを非凡に努めることが「凡事徹底」という言葉に

 

・社員の心が荒まないように



掃除に学んだ人生の法則/致知出版社
¥1,470
Amazon.co.jp

http://booklog.jp/item/1/4884746724


・10年掃除を続けると社員が実践してくれるようになった


・続けるということが、いかに偉大な力を持っているか


・オルテガ「エリートとは、断れば断ることにできる責務を、あえて受諾する者である。自分自身の上に困難を積み重ねる者である」


・人を少しでも楽させよう、幸せにしてあげよう、と考えるところに悩みは生まれない


・見返りばかり求めず、努力することそのものに意義を見出せるようになれば、世の中はもっと穏やかになる


・会社で大事な事はいい社風をつくること。社風を犠牲にしてまで上げた利益では意味がない


・人間は毎日見ているもの、接しているものに気持ちが傾いていく、だからなるべく美しいものに接して気持ちも似ていってもらいたい


・運命は志ある人を導き、志なき人を引きずっていく


・益なくても意味はある(晏子)


・他者を受け入れる開放的な組織は明るく、人々もいい表情をしている。個人も組織ももっと開放的で明るくありたい


・人に備わった品性は、言葉やしぐさなどに現れ、その人の全人格さえもあらわす


・道徳や倫理は言葉や文書で説くものではなく、説く人が自らの生き方によって伝えていくもの


・大事なのは結果ではなくプロセス


・心の小さい人というのは自分のことしか考えられない人


・いまの日本人の不仕合せの本質は心にある


・本当の幸せの条件とは①飽きない飽和しないもの②いくら与えてもなくならない尽きないもの③いかなる場合でも色褪せないもの(北御門二郎氏)


・実践をしない人にわからせるということは絶対にできない


・掃除をすることが習慣になると会社が変わる


・ホテル宿泊の際は、バスタオル・浴衣・バスローブ・洗面道具は持参する


・朝早く起きてホテル周辺のゴミを拾う


・中国は共産主義の国だが、中国人は全部個人主義


・「豊かな暮らしとは丁寧に暮らすこと」花森安治


・昔の日本人は学はなかったが、豊かに暮らす素晴らしい知恵をたくさん備えていた。貧しくも穏やかに暮らしていた


・人に親切にする。自分よりもっと苦しんでいる人、もっと大変な人に親切にすることによって、不思議に自分の苦しみや辛さが和らげられて小さくなっていく