新しい国へ 美しい国へ 完全版 (文春新書 903)/文藝春秋

¥864
Amazon.co.jp
http://booklog.jp/item/1/4166609033
今さらながら、安倍首相の生き方考え方を知るために読んだ本です。
それを踏まえて安倍さんの考えをメモしています。

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http://booklog.jp/item/1/4166609033
今さらながら、安倍首相の生き方考え方を知るために読んだ本です。
安倍さんは信念がありますね。信念ってなかなか曲げないものです。
それを踏まえて安倍さんの考えをメモしています。
安倍さんの考え方は多く一貫しておりそのあるべき意図と望まざる意図もわかるつもりです。
だからこそ本当の意味で知って理解する必要があるのです。むろんすべて反対ではないのだから。もちろん賛成でない部分も。
参院選挙の一助になれば、と思います。
読書メモ↓
・自民党にはかつて「官僚派」と「党人派」が区分けがあったが現在は「政局派」と「政策派」がという分け方ができるかもしれない。若手は政策中心にものを考える傾向
・「闘う政治家」とはここ一番国家のため、国民のためとあれば、批判を恐れず行動する政治家。闘う政治家でありたい
・リベラルとは欧と米では対立する概念
・ヨーロッパでは王権から民主主義のをつくりあげてきた歴史から個人主義にちかい意味合い
・アメリカでは社会的平等や公正の実現のための政府の介入すべきという大きな政府を支持する立場。ニューディール政策を唱えた人が自らをリベラルと呼び始めた
・(安倍)私はリベラルではなく「開かれた」保守主義
・小さなころから祖父(岸信介)は保守反動の権化、政界の黒幕、A級戦犯の容疑者といわれていて、保守という言葉に逆に親近感を覚え、国とか国家を意識するようになった
・1970年の日米安保反対の学生運動時は、日米安保が自衛隊の海外派兵を可能にする、米国と結託してアジア侵略をはじめようとしている、というのが進歩的文化人の主張だった。日米安保堅持の自民党が善玉で、安保破棄を主張する革新勢力が悪玉という図式だった
・(岸)安保条約というのは、日本をアメリカに守ってもらうための条約
・岸は安保改定を片務的な条約を対等にちかい条約にして独立国家の要件を満たそうとした現実的な対応だった
・歴史を単純に善悪の二元論でかたづけてはならない
・先の大戦の原因は軍部の独走だけではなく、マスコミや民意も多くが軍部を支持していた
・この国に自信を持って生きていきたい。先輩たちが真剣に生きてきた時代に思いを馳せる必要がある。その時代に生きた国民の視点で虚心に歴史を見つめ直してみる
・保守とは日本および日本人について考える姿勢のこと。日本の長い歴史の中で育まれた伝統が守られてきたのかについて、プルーデントな認識をつねにもち続けることが保守の精神
・保守合同は、日本が本当の意味での独立を取り戻すことにあった。自主憲法の制定、改憲こそが独立回復の象徴であり具体的な手だて(ヤピ:自主憲法制定と改憲の手続きはそもそも違うが安倍氏の書から引用)
・父(安倍晋太郎)との関係は、父の秘書となることによってはじめて、政治家と秘書、親子としての濃密な時間をもつことになった
・ゴルバチョフ大統領との面談が父の最後の晴れ舞台だった
・父からの教訓「政治家は自らの目標を達成させるためには淡泊であってはならない」
・細川・羽田非自民政権は十か月の命
・政治家を志したのは、こうありたいと願う国をつくるため
・決断力に富んでいた英国のチャーチルが安全保障と社会保障の充実をやったように、これが政治家としてのテーマ
・日本の主権が侵害され、日本国民の人生が奪われた事実の重大さから北朝鮮拉致問題解決のため拉致議連を立ち上げた(1997)
・日本という国が大きな変化を遂げるのは外国からの脅威があたとき。ペリー来航にみられる
・明治以降の日本は、西欧列強が植民地分割をはじめているなかにあって、統治する方になるのか、される方になるのかという二者択一を迫られていた
・国家権力は抑圧装置であり、国民はそこから解き放たれなければ本当の自由を得たことにならない、と国家と国民を対立した概念でとらえる人がいる。田近にユダヤ人にとってのナチスドイツも多くの共産主義国も国民にとっては抑圧装置だった
・安全保障について考える、日本を守るということは、その体制の基盤である自由と民主主義を守ること 安全保障の議論になると、軍国主義につながるという倒錯した考えになる
・問題なのは統治のかたちであって、国家というシステムではない
・日本は軍国主義とは無縁の民主国家
読書メモ↓
・自民党にはかつて「官僚派」と「党人派」が区分けがあったが現在は「政局派」と「政策派」がという分け方ができるかもしれない。若手は政策中心にものを考える傾向
・「闘う政治家」とはここ一番国家のため、国民のためとあれば、批判を恐れず行動する政治家。闘う政治家でありたい
・リベラルとは欧と米では対立する概念
・ヨーロッパでは王権から民主主義のをつくりあげてきた歴史から個人主義にちかい意味合い
・アメリカでは社会的平等や公正の実現のための政府の介入すべきという大きな政府を支持する立場。ニューディール政策を唱えた人が自らをリベラルと呼び始めた
・(安倍)私はリベラルではなく「開かれた」保守主義
・小さなころから祖父(岸信介)は保守反動の権化、政界の黒幕、A級戦犯の容疑者といわれていて、保守という言葉に逆に親近感を覚え、国とか国家を意識するようになった
・1970年の日米安保反対の学生運動時は、日米安保が自衛隊の海外派兵を可能にする、米国と結託してアジア侵略をはじめようとしている、というのが進歩的文化人の主張だった。日米安保堅持の自民党が善玉で、安保破棄を主張する革新勢力が悪玉という図式だった
・(岸)安保条約というのは、日本をアメリカに守ってもらうための条約
・岸は安保改定を片務的な条約を対等にちかい条約にして独立国家の要件を満たそうとした現実的な対応だった
・歴史を単純に善悪の二元論でかたづけてはならない
・先の大戦の原因は軍部の独走だけではなく、マスコミや民意も多くが軍部を支持していた
・この国に自信を持って生きていきたい。先輩たちが真剣に生きてきた時代に思いを馳せる必要がある。その時代に生きた国民の視点で虚心に歴史を見つめ直してみる
・保守とは日本および日本人について考える姿勢のこと。日本の長い歴史の中で育まれた伝統が守られてきたのかについて、プルーデントな認識をつねにもち続けることが保守の精神
・保守合同は、日本が本当の意味での独立を取り戻すことにあった。自主憲法の制定、改憲こそが独立回復の象徴であり具体的な手だて(ヤピ:自主憲法制定と改憲の手続きはそもそも違うが安倍氏の書から引用)
・父(安倍晋太郎)との関係は、父の秘書となることによってはじめて、政治家と秘書、親子としての濃密な時間をもつことになった
・ゴルバチョフ大統領との面談が父の最後の晴れ舞台だった
・父からの教訓「政治家は自らの目標を達成させるためには淡泊であってはならない」
・細川・羽田非自民政権は十か月の命
・政治家を志したのは、こうありたいと願う国をつくるため
・決断力に富んでいた英国のチャーチルが安全保障と社会保障の充実をやったように、これが政治家としてのテーマ
・日本の主権が侵害され、日本国民の人生が奪われた事実の重大さから北朝鮮拉致問題解決のため拉致議連を立ち上げた(1997)
・日本という国が大きな変化を遂げるのは外国からの脅威があたとき。ペリー来航にみられる
・明治以降の日本は、西欧列強が植民地分割をはじめているなかにあって、統治する方になるのか、される方になるのかという二者択一を迫られていた
・国家権力は抑圧装置であり、国民はそこから解き放たれなければ本当の自由を得たことにならない、と国家と国民を対立した概念でとらえる人がいる。田近にユダヤ人にとってのナチスドイツも多くの共産主義国も国民にとっては抑圧装置だった
・安全保障について考える、日本を守るということは、その体制の基盤である自由と民主主義を守ること 安全保障の議論になると、軍国主義につながるという倒錯した考えになる
・問題なのは統治のかたちであって、国家というシステムではない
・日本は軍国主義とは無縁の民主国家
・日本は戦後半世紀にわたって、自由と民主主義、基本的人権を守り、国際平和に貢献してきた。世界は日本のそうした行動をしっかりみている。わたしたちはこの国のかたちに堂々と胸を張るべきであり、この国のあり方をけっして変えるつもりはないのだから
・A級戦犯とは、東京裁判で平和に対する罪、人道に対する罪という戦争の終わったあとにつくられた概念によって裁かれた人たちのこと。国際法上、事後法によって裁いた裁判は無効だ、という議論もある
・日本はサンフランシスコ講和条約で極東国際軍事裁判を受諾しているのだから、首相がA級戦犯の祀られた靖国神社へ参拝するのは条約違反だ、という批判があるが、重光外相は国連で糾弾されなかった。靖国神社は講和条約違反ではない
・日本は講和とひきかえに、服役中の国民を自国の判断で釈放できる国際上慣例となっている権利を放棄することによって国際社会に復帰した
・日本がめざましい経済発展をとげるにあたっては東京オリンピックのためのインフラ整備が原動力のひとつになった。いっぽう、敗戦によって傷ついたナショナリズムが回復にむかうきっかけになるはずがスポーツだけに許されるものになっていった。愛国心という言葉にたいするアレルギーと警戒心はその後も日本人からはなくなりはしなかった
・君が代は、格調高く、君とは日本国の象徴としての天皇であり、歌詞は軍国主義の思想ではない
・他国の国歌は独立や権利を勝ち取った歴史から戦意を高揚させる国歌がたくさんある
・アメリカのナショナリズムの特徴は、国益の下に一枚岩になること
・郷土にたいする素朴な愛着は郷土が帰属している国の歴史や伝統、文化に接触しながらはぐぐまれてきた
・自分の帰属する場所とは自らの国をおいてほかにはない。自らが帰属する国が紡いできた歴史や伝統、文化に誇りをもちたいと思うのは、だれがなんといおうとごく自然の感情
・若者が自分たちが生まれ育った国を自然に愛する気持ちをもつようになるにはまずは郷土愛をはぐくむことが必要。国にたいする帰属意識はその延長線上で醸成される
・地球市民は人類がかかげるべき概念だが空想の概念、またその単位が国家であることは自明。戦後日本が抱えてきた矛盾が国家という概念へのアレルギーにつながっている
・人は個として存在しているように見えるが実態は個ではない
・ナショナリズムは国民国家を持たない民族にとっては革命思想であり、国民国家を手にしている民族にとっては保守思想になる
・偏狭なナショナリズムとは他国の国旗を焼くような行為こそあてはまる
・戦後の日本社会が基本的に安定性を失わなかったのは、行政府の長とは違う天皇という微動だにしない存在があってはじめて可能だった。ひとつの家系が千年以上の長きにわたって続いてきたのは奇跡的
・アメリカの歴史からその外交の伝統は3つのパターンがある①孤立主義②理想よりも国益を重んじ国際政治に積極的に関与しようとする現実主義③理想主義福音主義的な使命感からアメリカ憲法の理念を世界に広めようとする立場
・アメリカ人の信じる普遍的な価値観とは独立宣言にあるピューリタン的な信仰と使命感
・アメリカ外交の二つの考え方は、国際協調主義と軍事力と超大国を背景にした単独行動主義
・アメリカは人工的な国家であり、建国から二百年少しであることを考えれば成功した受験国家
・日本国憲法では、日本国民の安全と生存は諸外国を信用してすべてを委ねよ、という内容であり、憲法全文には敗戦国として連合国に対する詫び証文も
・日本国憲法草案はニューディーラーというGHQスタッフによって10日そこそこという短期間で書き上げられた
・保守合同は戦後体制からの脱却を目指していたが経済回復が最優先だった。しかし経済成長と軽武装路線は自国の安全保障のほとんどをアメリカに委ねる選択であり、安全保障についての思考を後退させてしまった
・ドイツでは徴兵制度は、職業軍人の暴走を防ぐためであり、国防の義務は民主主義の正当な子という認識→ドイツ初代大統領
・日本で安全保障を考えることは軍国主義であり、国家いかにあるべきかを考えることは国家主義的だと否定的にとらえられる
・日米安保改定の努力は占領軍から同盟軍に変える、日本が独立を勝ち取る過程だった
・日米は自由と民主主義、人権、法の支配、自由な競争、市場経済という基本的な価値観を共有しており、世界の自由主義国の共通認識
・自衛隊派遣はアメリカの要請に従ったわけではなく、日本独自の選択だった
・湾岸戦争後にクゥエート政府がワシントンポスト紙に掲載した感謝の全面広告に日本の名前はなかった、日本は人的貢献ぬきにとても評価されない現実を思い知った
・憲法という制約を逆手にとって、きれいな仕事しかしようとしない国はずるいと映っても不思議ではない
・日本は自由と民主主義、基本的人権、法の支配の下で、謙虚に国づくりと国際貢献に励んできた、その間好戦的な姿勢など一度たりとも示したことはないが、かつての戦争にたいする負い目からひたすら嵐の過ぎ去るのを待つという姿勢をとってきた
・中国は世界の工場から巨大かつ有望な消費の市場としての一面もみせはじめ、中国の成長は日本の成長につながっている
・韓国とは自由主義国としての価値観を共有している
・過去にたいして謙虚であり、礼儀正しく未来志向であるかぎりよいほうに発展していく
・日米印欧4カ国で戦略的観点から協議を行いたい
・日本では人口も多く超福祉国家は不可能、かといって小さな政府にすべきでもない
・私が考える福祉のかたちとは、最低限度の生活はきちんと国が保障したうえで、個人と民間と地方の裁量でつくりあげていくもの
・祖父は貧しさを生み出している国家を改造しようとした。わたしは、小さな政府と自立した国民という考えには賛成だが、やみくもに小さな政府を求めるのは国をあやうくすると思っている。国民に温かいまなざしを失った国は人は国民としての責任を感じようとしないから
・家族をもつことすばらしい、と自然に思えるような気持ちをはぐくんでいくことが大切
・厚生年金が厚い仕組みになっているのは、従業員が負担する額と同額の保険料を会社が負担しているから
・戦後日本は戦争の原因と敗戦の理由をひたすら国家主義に求めた、その結果日本人は国家=悪という方程式がビルトインされてしまった。だから国家的見地からの発想がなかなかできない
・イギリスは帝国主義の反動から敗戦国に似た感性を教育界にはびこらせたかも
・日米で国に対して誇りをもっているかで日本は50.9パーセントアメリカは70.9パーセントと差が出ている
・家族にはさまざまなかたちがあるのが現実であり、あっていい。しかし、子どもたちにしっかり家族のモデルを示すのは教育の使命
・1億総中流といわれた過去の日本にくらべれば格差が出てきているのは事実
・長期的には東京一極集中を解消して道州制を導入すべき
・民主党政権は外交敗北の三年間。北方領土にロシアが、竹島に韓国大統領が上陸。尖閣諸島に中国の公船が侵犯している。日米関係の信頼も毀損した
・1977年バングラデシュに日航機がハイジャックされたとき時の政府は超法規的措置により服役囚の釈放に応じ、テロリストを野に放ったと日本政府は世界中から強い非難を浴びた
・集団的自衛権の解釈を変更を変更すべき。日米安保により、米国の兵士は日本のために命を懸けることになっているが、米国の艦船が攻撃を受けたとき自衛隊は集団的自衛権の行使を認めない限り対処できない
・集団的自衛権の行使とは、米国に従属することなく、対等となること。日米同盟をきょうこなものとし、結果的に抑止力が強化される。これが日本の安全保障の根幹を為す