政治ジャーナリスト伊藤惇夫氏による講演。
「安倍政権の課題と展望~サミットと参院選挙を占う」
・選挙権を新たに与えられる18.19歳は200万人、団塊の世代は1000万人。
・安倍さんは来る者は拒まない人
・与党にあって野党にないのは権力。でも権力は誰かがチェックしなければならない。野党は一強多弱で力がない。であればマスコミの力は大事だが自民党の広報のようなマスコミではダメ
・政治家は暴言も多いが名言格言もある
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・総理の抱く三大欲望
①1日でも長く総理にいられること
②自らの手で解散総選挙を行うこと
③歴史に名を残すこと
安倍さん個人にとっては③だけが課題
・安倍さんは外交大好き。安倍さんのストレス解消法はゴルフと外遊。外国ではより元気になる
・北方領土と北朝鮮問題は簡単に解決しない
・アメリカは中国と日本なら中国を取るのではないか?
・安倍さんにとって悲願の憲法改正を達成するための任期最後の選挙はこの参議院選挙
・自民党憲法改正草案は基本法としてのそもそもの問題が多い。家族は仲良くなど人の心に踏み込んだり、個人の権利を権力に保障してもらう内容なのは問題
憲法改正するならば、参議院選挙前に全体像を示す必要がある
・安倍政権の政局強みは
①野党が非力 背景には民主党政権時代の失敗
②広報宣伝戦略が上手
③主軸人事の強さ(麻生・菅・甘利)しかし。。。
国民に期待感を抱かせ、維持させるのが上手い
・安倍政権では、日本のGDPと所得は下がっている。アベノミクスの効果は限定的
・日本人は空気で動く
・消費税増税は延期?
・一国の財政政策だけで景気を良くすることは不可能。効果は限定的
・安倍政権は人事も上手だったが、三本柱の1つ甘利氏が辞任しお友達人事で失敗すると、政権基盤が揺るぐ可能性も
・1980年の大平首相死去1986年中曽根政権死んだふり解散、の過去二回衆参同一選で与党自民党は圧勝。マスコミが熊本地震直後に衆参ダブル選はなし、と報道。これは政権側が意図して流しているのでどうか
・参議院選挙で改憲勢力が2/3を占めるかどうかが争点
・野党統一候補選定が進んでいる。共産党票は自民党にはまず行かず野党足し算に
・無党派の7割が北海道補選で野党候補に投票している。無党派が安倍政権離れ傾向で民進党が受け皿につつある
・民進党岡田党首は堅物で雑談なく政治と政策の話しかしない
・ビジョンの競い合いこそ政治