10万円から始める! 貯金金額別 初めての人のための資産運用ガイド (ディスカヴァー携書)/ディスカヴァー・トゥエンティワン
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個人的な持論ですが、頭がよく約束を守り、他人への気遣いを美徳とする素晴らしい日本人の弱いところは①マネー②人間関係・恋愛③歴史(特に近現代史)と、この分野に(一般的には)弱いのではないかと思っています。私もそこを学ばねばならない、とリアルなそれぞれの分野の先立に教えを乞い、読書と、旅行とささやかに実践をしているつもりです。


この本は資産運用に関する基礎の基礎についてわかりやすく教えてくれています。


私も、個人レベルでの資産運用には興味があって、株式・国内外投信・純金積立・不動産(賃貸マンション)・太陽光発電などをやっておりますが、まだまだこれからというところ。特にペーパーアセットはリーマンショックなどで大きく値下がりしたものもありましたし。20代30代はあまりわからないまま何となくやっていたのは大変もったいないと今感じています。


お金に関しては、こういうことが大事であることと思っています。


①世の中の仕組みを理解して短期長期の日本と世界の変化に敏感になること(情報や旅行)


②中長期的なあるべきライフスタイルを考え、質素倹約しながら家計を見直ししてキャッシュフローを月次で黒字にし、余剰資金を投資にあてる(不要な固定費を削減する、生命保険の多くは無用なので解約も)


③借入は悪ではない。負債をコントロールしながらも、借入力を見極めて有効に使いながら実物資産(不動産など)を増やしていく


④専門家のアドバイスを下に、税金をコントロール(節税と場合によっては法人化の検討、相続対策)して、個人事業もしっかりとやりながら必要経費を適正に使い(消費より投資、投資を伴った消費も含む)、収支チェックと確定申告を


⑤日本の将来が暗くなることも見通し、資産を円以外に移しておく準備を(外貨保有・海外の投資商品や不動産・実物資産など)


※あくまで、三木個人の考えです。投資判断は自己責任で。


この本にあるように、資産運用は金額に関わらずどんな人にとっても必要です。


お金のことを考えなくて済むような生き方のためにこそ、今お金のことを考えていくことが大事なのかなあと。


その分野の先輩の皆様、ご教示よろしくお願いします!


読書メモ↓ ※投資判断は自己責任です。


http://booklog.jp/item/1/4799316893 


・預金・保険・年金は安全ではなく危険。いずれも国債で運用されており、国債には将来の金利上昇による損失発生のリスクが


・日本には個人金融資産が1600兆円あるが、その9割以上は円資産、その半分以上の55%は銀行預金や現金のまま


・金融資産を国内に滞留させておくことは実はリスクが大きい。リスクを取らないリスク


・日本の学校ではお金をどう活用したらよいか教えてくれない。それは日本人の根底に働いてお金を稼ぐことは良いことだが、お金がお金を生み出すような投資は卑しいことという偏見があるから


・日本人の個人金融資産は預貯金・年金・保険などに8割が偏っている。インフレや円安に対応できていない


・いきなり一極株式投資は難しい。最初は投資信託などを使った分散投資から


・資産運用とはリスクをどのようのどこまで取るかを決めてリターンを狙う行為


・リスクをどんな金融商品に投入してどんなリターンを狙うかを考えるのが投資戦略


・アドバイスしている金融のプロがどんな資産をもち、どんな運用をしているかを聞いてみる


・金融資産が1000万円を超えるなら資産運用のプロに1%10万円程度のコンサル料を失敗しないための保険料として支払ってもよい


・投資をするべき3つの理由①資産を増やして将来の生活の安心を得るため②投資は社会貢献(投資されたお金は企業の経済活動に使われる)③自己成長(投資の過程で経済や金融に対する知識を得られる)


・ビジョンとは自分が人生で実現したいと思っている具体的な目標、ミッションとはビジョンの先にあり、人生の根本的な夢や目標


・老後資金は2000万円+αライフスタイルに必要な費用


・投資信託は①少額投資可②自動積立も③国内外の株債権不動産など投資対象が広い④いつでも換金できる


・ETF:上場投資信託 日本株のインデックス運用に活用。海外ETFも


・REIT:不動産に分散投資ができる投資信託


・年5~7%の運用を目標とする


・外国株式外国債券ともに先進国・新興国の比率を1:1が基本。マーケットの見通しでその比率を変える


・積み立てを利用する ドルコスト平均法によって効率的な買い付けができる


・金融資産としてまとまった金額になってくると、投信分散投資+新しい投資商品へ。投資には規模の経済が働く


・資産運用の3段ロケット①インデックスファンド ②日本国債・ETF・REIT・FX・外国債券など ③実物資産不動産・金など


・ETF 上場投信 日本株式インデックスファンド メリットは投信より信託報酬が低く、低コスト 積み立ては向かないが、長期で保有するにはコストが低い


・海外ETF 低コスト 数百万単位の金額なら海外の証券会社に口座を開き海外口座で海外ETFを購入するほうがよい


・国内不動産は為替リスクがなく土地勘がある。イールドギャップが大きくローンを使ったレバレッジ投資に妙味。ただし国内の賃貸物件の空室率は平均20%東京10%。物件の見極めが大事


・国内不動産は相続税対策として有効な投資対象3割程度まで圧縮できる場合も


・金融資産を使った資産運用は自己資金でやるのが基本だが、国内不動産は借入して投資するケースが圧倒的に多い


・お金を借りること(借金)は悪いことだと教えられた日本人は多い、子どもの頃から借り入れ=悪という価値観を刷り込まれてきた。でもこれは誤った先入観。資産運用と借入との組み合わせ方がこれからもっと大切になる。負債のコントロールも


・国内不動産投資は5年以上の保有を(売却時の譲渡所得税に注意)


・土地は路線価で計算する。建物の固定資産評価額は新築時の6-7割前後


・ワイン投資も考えてみよう。ワインは購入時・売却時各10%の手数料がかかる


・国連の世界の人口予測をみてみると人口の増えているエリアでは海外不動産の上昇期待と安定した家賃収入が


2011年世界69.74億人 ①中国13.48 ②インド 12.41 ③ 米国 3.13 ④インドネシア 2.42 ⑤ ブラジル 1.97 ⑩日本 1.28


2030年世界83.21 ①インド 15.23 ②中国 13.93 ③米国 3.62 ④インドネシア 2.80 ⑤ナイジェリア 2.58 ⑬日本 1.17


2050年世界93.06 ①インド 16.92 ②中国 12.96 ③米国 4.03 ④ナイジェリア 3.90 ⑤インドネシア 2.93 ⑰日本0.97


・手元資金は生活資金の3か月分


・10年以内に使う予定のある資産は運用資金から外しておく


・資産投資可能金額=持っている資産全体-生活費の3か月分-10年以内に使う資産


・資産500万円の資産運用例


日本株式 10% SMTTOPIX インデックスオープン


日本債権 30% SMT日本債権   〃 


外国株式 15% SMTグローバル株式 〃


外国株式 15% SMT新興国株式  〃


外国債券 5%  SMTグローバル債券 〃


外国債券 5%  SMT新興国債権 〃


その他資産 10% SMTグローバルREIT 〃


流動性資産 10% MRF(公共債型投信)資産が大きくなるとリアルアセットにシフト


これで年平均5%の利回りで 10年後810万円 20年後1320万円に


1000万円なら 10年後1629万円 20年後 2653万円に


・日本人の多くは労働者として生きることが唯一の選択肢だと思っているが、経営者・投資家になるハードルは下がってきている そのための正しい知識と小さな勇気があれば人生を変えることができる