- 腕時計のこだわり (ソフトバンク新書)/ソフトバンククリエイティブ
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腕時計愛好家であり、時計評論の第一人者による機械式高級腕時計入門書。
内容については保守的な時計選び、言い換えるとクラシックかつシンプルで形の変わらない伝統メーカーの定番モデルを中心にコレクションしてきた小生にとっては納得。
時計も選択肢は広がっていますが、少し変わった時計、節目に自分で買った時計、贈られた時計。人それぞれの時計ストーリーがありますね。
読書メモ
・腕時計好きといわれる人が趣味・興味の主な対象としているのは機械式高級腕時計
・機械式高級腕時計は、逆説的に腕時計の必要がなくなったからかも
・時間を知る必要だけから考えれば余計なものであるはずの、手触り・デザイン・音・幅厚み・金属や肌の感触・温度・匂い、そのリアルな身体性こそが、実は腕時計の魅力の根源
・腕時計は理性ではなく、情熱・感性その他実利的でない理由で判断する人間が高級腕時計ファンには少なからずいる
・ステンレスは鉄にクロムを混ぜた合金、20世紀半ばに安価で耐久性のある腕時計用の素材として登場した
・ゴールドケースはいまも高級腕時計のスタンダード。時計という存在そのものが贅沢品だった懐中時計の時代には時計は貴金属で造られることがむしろ普通だった
・イエローゴールドは金に銅と銀を混ぜる、ホワイトゴールドは金とパラジウム、銀銅亜鉛でピンク・ローズ・レッドゴールドも
・プラチナは金よりもはるかに値段が高かったが、金価格の上昇により同じような水準に
・昔ながらの腕時計愛好者は「順番のセオリー」3針から、を人には薦めたくなる
・腕時計は皮ストラップが基本
・初めて腕にした時計は、おろらく人生の節目節目や祝い事で買い与えられ、贈られるもの
・腕時計は自分に自信を持つこと、自分の心を強くすること
・腕時計の名店は、何度でも立ち寄れる一流の気安さを持つ店