天皇誕生日、飛行機は午前中に出るにもかかわらず早起きして来たのは、東京・目白にある細川家の展示館永青文庫の「SHUNGA」展、本日までの展示ということでかなり混んでいました。
春画は江戸時代のおおらかな日本人の性文化の一面を表していて、欧米で評価が高いにもかかわらず日本では「わいせつ物」のレッテルを貼られ、今回の展示会を唯一展示受け入れしたのか永青文庫だったようです。権力者であった細川護煕元首相が運営している、ということに大きな意味がありますね。細川氏は著名な文化人でもありますし。
日本は明治維新で欧米列強の植民地化を避ける攘夷の観念から欧州の文化のモノマネと引き換えにおおらかな性文化を「表面上」失ってしまったかに見えることはとても残念なことです。
市民や政治家が、選択的夫婦別姓・同性婚・多様な結婚観家族観などより自由な性文化を受け容れること、またわいせつ物とされている性文化のよりしたたかな解放がかえって少子化対策への道が拓けて国益に繋がるのではないでしょうかねぇ。今回は女性来訪者の多さが印象に残りました。