東郷和彦
・祖父(東郷茂徳外相)を戦犯とした東京裁判は「勝者の裁き」であり不当だと考えてきたが、東京裁判の一つ良い面は、米国が昭和天皇を戦犯として追訴しなかったこと
・滅びゆく帝国の最後の願いを米国は受け止めた。それが戦後の日米間の信頼関係の基盤になったのではないか
・皇室の安泰が戦後レジュームの根幹部分にある。その意味で戦後レジュームは肯定するしかないものだ
豊下樽彦
・日本が過去の総括に向き合うことなく戦後に歩みだすことになったのは昭和天皇の地位が継続したことが一因
・平成がはじまったとき今の天皇の前には過去の総括という問題が残されていた